婆々穴・弓射塚氷穴ファンケイビング

PCCでは、SRT活動を目的として2022年7月1日(金曜日)に婆々穴と弓射塚氷穴にて、ケイビングを行いました。

メンバー4名
臼倉、内田、佐藤、土橋

まずは婆々穴へ。
生い茂る草木で穴の位置が分かり辛い。
スマホの電波が入るので、PCCライングループにメッセージを送ってみたところ、すぐに皆んなから返事が来た。
素敵な仲間達に感謝である。
教えてもらった座標で探し、やっと見つけた。
遅くなってしまったけど12時頃、内田がリギング開始。
茂みの中へ消えて行く(笑)
ナタが欲しい。
そもそも夏に来る洞窟じゃなかった(笑)
倒木の腐食も進み、使えなくなる日も近そうだ。

今回は最奥に行く事はやめ、婆々穴初の3名がSRTをするのみとし、臼倉は上で待機した。

入洞。やはり婆々穴は上から撮っても、下から撮っても、写真映えする。

下では土橋が3D測量の練習中なので内田が最初に登ってきた。
土橋が続き、上部まで登ってきたところで。
内田、臼倉でレスキュー訓練をやろうと思い、三分の一システムで土橋を引き上げた。

うまくいき、良い経験になった。
最後に佐藤にロープ回収をしてもらい、弓射塚氷穴へ移動。

弓射塚氷穴へ。
こちらも洞窟までの獣道の景色が一変していて戸惑う。

ここは2年前の9月?に氷を確認しに来て以来だ。
あの時は最初のホールから下は氷で塞がっていた。
今回は臼倉悲願のディギング目的である(笑)

17時入洞。
上部はハングしているのでプロテクターを2個使う。
たった数メートル降りたテラスは雪と氷で極寒。氷柱もある。
さすが氷穴である!
とりあえず、みんな最初のテラスまで下降する。
前回、氷で塞がっていた箇所は、ごっそり氷が無くなっていた。
全く景色が違う。
ディギングしても太刀打ち出来ず即撤退と思っていたので予想外の展開となる。

アイスクライマーでもある佐藤がアイゼンを付け、凍った下のホールへ下降。
下は立派な氷瀑になっていた。
アイススクリューで支点練習。

さらに真下に続く狭い氷の壁に囲まれた縦穴を確認できた。
人がギリギリ下降出来そうかな?
縦穴の位置的に、梯子が崩れたら…これは恐ろしい。

時間も遅くなったので、ここで登り返す。

長らく氷に埋まっていた溶岩の壁はもろく、触るとボロボロと剥がれる。
氷瀑に出会えるとは感動的な洞窟ではあるが…。
下に居る私達に覆いかぶさるように、長い木の梯子の残骸と、土砂を含む雪と氷の壁と、天井に一部残った巨大な氷。
いつ崩落してもおかしくない状態で、大事故に繋がりかねないので恐怖でもある。
逃げ場はないので、活動にはかなりの注意が必要だ。

今回、30mの縦穴のうち、目視を含め20mくらいを確認した感じだろうか。
いつか下まで行ってみたい。

(臼倉 記)