大沢の熊穴練習ケイビング

PCCではチムニー技術の訓練を目的として、2025年12月14日(土)、奥多摩・大沢の熊穴にて活動を実施した。大沢の熊穴は、深さ約30mのクラックで、全体を通して幅の狭い区間が連続する洞穴である。洞壁には顕著な突起が少なく、手足を洞壁に突っ張り、摩擦を利用して身体を支えながら移動する「チムニー技術」の訓練に適したフィールドとなっている。

当日の参加者は、今野・飯島・亀田・松尾・兼目の5名。鳩ノ巣駐車場に集合し、11時頃に現地へ到着した。
到着後は急斜面を約20分間トラバースし、洞口に至った。

洞内ではまず、今野がバックアップロープの設置を行い、その後、各メンバーが順次、約30m下の洞底に向けて降下を開始した。今回はスリングを用いた簡易ハーネスとフリクションノットによる安全確保を行い、可能な限りハーネスに体重をかけず、身体操作による移動を意識した。

降下を開始すると、幅の狭い通路が下方へと続いていた。手足のみならず、背中、腰、肩、頭部など、状況に応じて全身を洞壁に預けながら下降を進めた。どの姿勢が最も摩擦を得られるかを常に考え、身体の使い方を工夫することが重要であると実感した。
途中には「テラス」と呼ばれる比較的広い空間もあり、適宜休憩を挟みながら慎重に行動した。

洞底に到達後は、各自が自由行動を行い、上下に延びる狭洞の確認や生物観察などを実施した。前日の降雨にもかかわらず洞内は乾燥しており、移動の際には粉塵が舞い上がる状況であった。
その後、降下時と同様にチムニー技術を用い、洞口までの上昇を行った。

15時30分頃に活動を終了し、速やかに下山した。
今回は、ハーネスに依存しない身体操作を主眼に置き、チムニー技術による降下および上昇の訓練を行った。
今後予定している瀧谷洞での活動に向けて、技術向上につながる実りある一日となった。

(松尾 記)