PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート探索、ルート確認、3D測量を目的として2025年11月15日(土)瀧谷洞にて、ケイビングを行った。
メンバーはL小竹、臼倉、川崎、田島、星宮、それに東京スペレオクラブからエリーザさん、アメリカからのゲストで、洞窟学会経由で連絡いただいたチャールズさんが参加。全7名。洞窟内での国際交流会となった。
今回は夜の寒さも考慮して日帰りの活動とした。
当日は11時頃出発、13時過ぎに第三洞口より入洞。時間も限られているが、瀧谷洞初参加者もおり、コンパクトかつ下層の主要なスポットを巡るコースとした。見どころの多い、とても贅沢なコースだ。
下層を進み、地底湖を確認、登竜門の滝、すり鉢状の穴と名所を次々に訪問し、全員Fホールまで。
臼倉、星宮、チャールズさん、エリーザさんはFホールをSRTで往復し、メインシャフトへのルートを確認した。この場所は壁付きのロープ登降で、プロテクターをつけていてもロープが擦れる箇所が目立っていた。再び利用するにはルート整備が必要だろう。

小竹、川崎の2名は処女の池定点カメラのバッテリー設置へ。
全員Fホールを降りた後、それぞれが処女の池を目指した。臼倉、田島は登竜門の滝を経由して。星宮、エリーザさん、チャールズさんは獣骨ホールを通って。
獣骨ホールからの下降地点は離れたところにいるメンバー全員を見渡せる場所だ。ここにいると瀧谷洞の広さと複雑さを感じることが出来る。
活動を通して2人はそこらじゅうにあるムーンミルクや迷路構造に驚き、楽しんでいる様子だった。


1人ずつ下降していると、ここで対岸からの嬉しい報告。なんと処女の池は水量がかなり少なく、向こう側へ歩いて行けるという。
このチャンスは全員で、と順番に池まで行く。この時、メンバーの1人は道具にトラブルがあり、下で待機することになった。
身長にもよるが腰までは浸からないくらいの水位で、ほぼ全員が処女の池の向こう側へ行くことが出来た。
その先は独特な形状の鍾乳石の多い綺麗なホールになっており、冷たい池を越えてきた後は皆、興奮状態だ。当初の出洞予定時刻を過ぎているが、貴重な空間を堪能することにした。下に待機していたメンバーを1時間半も待たせてしまった。


この奥には、上部に以前発見されたが未踏の穴があり、向かうことにする。そこに、ぽっかり空いた小さな穴を確認した。早速、星宮が3mほど登攀し、頭から突っ込むが1度断念。かなり狭いため、SRTハーネスを外して再挑戦した。入口も大変だったが、進んでいくとさらに狭洞となっており、ヘルメットを外して突破した。

その先には屋根裏のような小ホールがあり、白い瀧谷洞では少し異質な、茶色く泥っぽい水溜まりが出来ていた。3D測量のために小竹が続けてホールに入り、2人で写真を撮りあった。ケイバーにとって未踏の空間ほど嬉しいものはない。




しばらく堪能した後、下層を戻り、第三洞口より19時頃に出洞。速やかに下山した。
活動後に小竹が生成した3Dスキャン画像から、処女の池から今回見つけたホールの最奥までの距離が、約40mであることが解った。ホールに出た時、このまま行くと嶺鳴の間に繋がっているのでは?と期待していた。しかし、ここはさらに15mの空白地。むしろそこに空間がある可能性も感じる。
もし、この先が続いていたら?ここに支洞があったら?
ワクワクして、下山したその日に、早く瀧谷洞に行きたいと思った。大満足の活動となった。
(星宮 記)
注意!
瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。