川乗谷探索・新洞「川乗谷左岸一の穴」「川乗谷の小熊穴」発見

2026年1月18日、奥多摩の川乗谷で洞穴探索を実施した。
前回の川乗谷探索は2名(芦田、臼倉)で2018年4月に実施しており、その続きをやりたいと思っていたが約8年ぶりとなってしまった。
今回は8名(L芦田、SL臼倉、土橋、大塚、亀田、川崎、星宮、松尾)が集まってくれ期待大である。
まずは芦田会長から探索ポイントの説明を受け、土橋にドローンで谷筋と林道側の岩壁を確認してもらった。
芦田会長は全体への指示と、土橋は引き続きドローンによる調査を行うため、他6名で沢へ降り左岸側に渡り、右岸の岩壁を遠目で確認しながら下流側へと進む。この辺りは滝とゴルジュの景観が美しい。
すると左岸に星宮が穴を見つけた。沢に落ちないよう補助ロープを出し順番に入ってみた。幅はあるがすぐに天井が低くなり匍匐で進む。奥行き4mほどだが、ディギングすれば広がりそうな可能性を感じる穴だった。
星宮が発見したこの穴は洞口が一の字に見える事から「川乗谷左岸一の穴」と命名した。

左岸から見る限り、右岸側に怪しい穴は見つけられなかった。
沢に降りると、この辺りは両岸とも石灰岩が容食されている。左岸には1977年に発見された総延長12mの「蚊の穴」がある。
右岸にもいくつか小さな穴があるが奥は続いていない。あとでディギングしてみる事にした。
ここから右岸の急斜面を登りながら岩場をしらみ潰しに確認したが穴の発見には至らず。
亀田はディギングしてみたい場所があったようだ。
お昼休憩後、新人メンバーのSRT練習と、星宮からロープワークを教わり、午後は3グループに分かれて活動をする事にした。

ディギング①

午後13時頃より、川崎および松尾の2名は、午前中に発見した長さ約2mの洞穴においてディギングを開始した。当該洞穴では、壁面の隙間から微弱な風が確認されており、奥部に空間が続いている可能性があるためである。
手作業およびスコップを用いて協力しながら掘削を進めたところ、母岩にぶつかり進行が難しい箇所も存在したものの、掘削に伴い洞穴内部の空間は徐々に拡大した。
大量の砂埃が舞う環境下で、約2時間半にわたり作業を継続した結果、これまで体を通すことができなかった狭洞部へ侵入可能となった。しかしながら、その先で大規模な空間へ抜けることは確認できなかった。一方で、なお掘削可能な空隙が複数存在し、より大規模な掘削によって大空間へ到達する可能性は否定できない。
今後も状況を注視しつつ、継続的な調査が求められる地点であると考えられる。
(松尾 記)

ディギング②

岸壁を探索したところ、岩の隙間に深さ約1mの穴を確認した。掘り進めても岩に当たらず、さらに深く続いている可能性がある。川崎・松尾がディギングした箇所と同じ方向に位置しているため、内部で繋がっている可能性も考えられる。
今後は、探索およびディギングの技術についても習得していきたい。
(亀田 記)

林道側の岩壁調査

午後13時過ぎごろから林道上の山肌を探索開始した。わずかな踏み跡を頼りに道なき道を上る。
石灰岩でできた岩壁の所々に穴らしき影が見つかるものの、ただの窪みであったりとなかなか目当ての洞口らしき穴は見つからない。
14時半を過ぎたころ、なんとなく小さな尾根状の向こう側が気になり除くとまたもや岩陰を見つけた。
どうにも気になり恐る恐る近寄り土をかき分けて覗き込むと、それは奥の方まで暗さが続く2mほどの穴であった。
優子さんと星宮さんを呼び、洞口らしき場所を発見したと報告。まず星宮さんが中に入り、続けて優子さん、大塚が中にはいる。
奥行きはあるが横幅が狭く、体を捩じ込むようにようやく中に進める小さな洞窟と呼べる空間がそこには広がっていた。
星宮さんが結構下の方まで降りて行って8mほどあるだろうと報告してくれた。しばし中の様子を散策したのちに、這い出るようにして外に出た。
芦田さんにも無線で報告し、状況を報告すると「それは新洞と言っていいでしょう」とのことだった。
洞内が大沢の熊穴に似ている事から「川乗谷の小熊穴」と命名した。
無事に本日の目的であった新洞を見つけることができ、探検の醍醐味を味わい感無量でした。
(大塚 記)

新年1発目の探索で新洞発見となり幸先の良いスタートを切れた。
探索のやり残しと、測量、ディギングでまた訪れたいと思う。
(臼倉 記)