豆焼沢・瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート整備、ルート確認を目的として2023年9月24日(日曜日)埼玉県豆焼沢にある 「瀧谷洞」にて、ケイビングを行いました。

参加メンバー 4名
L 林田、SL 臼倉 、川崎、田島

ルート
第一洞口→放水路→白雪の間、白雪の池→ゆれる階段→ひょうたん池→第一洞口

9/23
22時30分 宴会

9/24
1時 就寝
5時 起床
6時 出発
8時30分 第一洞口入洞

メインルート

先日のミーティングで会長から、オバQ石の壁の上部に穴が見えるので登攀出来そうなら調査をしてほしいとの話があったので下見。
上部はルートが続いていそうな雰囲気はある。
どう攻略するか、装備などの相談をし、次回の活動でやってみる事になった。

大聖堂。

9時20分 放水路からMルート方面に入って行く。
綺麗な壁や水たまり。

ホワイトプリズン。この一帯は鍾乳石が見事である。
(※ホワイトプリズンからIルートへ続くルートは鍾乳石の保全の為、通行は禁止されている。)

「白雪の間」
ホワイトプリズン下のチムニーを下降したらある。
このチムニーはフリーで行けるとの話だったが、上から見ると深く幅もあり下部はチムニーが出来そうに見えない。
岩で支点を取りSRTで下降する事にした。高さは約7mくらい。
下降口は狭い。すぐに広くなり、名前の通り真っ白な美しい空間。

白雪の間の奥には名前の通り真っ白な「白雪の池」がある。
池は少し奥が続いて見える。
壁は低く、水深は浅く、ムーンミルクが堆積している。
足跡を付けるのはしのびなく、奥の鍾乳石やストローを折ってはいけないので池に入るのはやめた。

白雪の間からチムニーで更に下降出来るのでロープをのばし少し降りてみると、Mルートのトラバースルートの様な深いチムニーが続いている。

横移動しながら白雪の池の奥側に回り込めないかと思ったが池には続いていないようだった。
林田は更に奥の方までチムニーをしながら様子見に行く。

林田が行った先には、水の中にチョークボールが沢山あったらしい。
(※農大ルートは、水の中にチョークボールが沢山あり保全の為、通行は禁止されている。)
ここから農大ルートのようだ。
来た道を戻り白雪の間を登り返す。

Mルートのトラバースルート。
深さ約15mほどのチムニーの上部を移動する。
途中でリングボルトが2個打たれている箇所からチムニーで下降するのだが「ゆれる階段」と言うのはここの事だろうか?
ここ以外に「ゆれる階段」と名付けられる様な場所は見当たらなかったが、どうなのだろう?

「ゆれる階段」と思われる所を過ぎたら「ひょうたん池」が近い。
「ひょうたん池」へは水流まで降り上流側へ進むようにと教わっていた。

「ひょうたん池」はすぐに見つかった。
Mルートの途中、進行方向とは逆方向への降り口が分かりやすくあった。
池がある空間は砂地で滑りやすい。池の奥に行きたいので岩で支点を取りロープを出し行ってみる。
概略図では「ひょうたん池」の奥は点線で書かれ未調査になっている。ここは下の大滝下の水流と繋がると考えられている。
もし水量が少なければ調査して来てほしいと言われていたが、水量は多く水没し先に進む事は出来なかった。
水深は深い所は10m以上ありそうだった。
ここはケイブダイビングでしか無理そうだ。

Mルートに戻る。
林田、臼倉、川崎は2年数ヶ月ぶりのMルートである。
先に進むとすぐに上と下にルートが分かれる。どちらを進んでも下は激流の深いゴルジュになってしまう。
チムニーで横移動は出来るものの、さすがに深すぎてフリーで行くには危険すぎる。
何度か往復してみたが、下側に一つ狭くなるルートがあり、それが正解だったったのだろうか?
が…連日の雨の影響でこのゴルジュ一帯は土砂降りの雨の様な滴下水だった。ずぶ濡れになり、時間的にも戻った方が早いので第一洞口から出洞する事にし、来た道を戻る。

今回は全て、林田がロープを張り、田島が回収をしてくれた‼︎

14時 第一洞口出洞
(河原で洗濯、着替え)
16時25分 下山

当初の予定ではMルートを通過し第二洞口から出洞予定だったので残念ではあるが、白雪の間、白雪の池、その奥のチムニー、農大ルート入口、ひょうたん池、間違えて入った大迫力の深いゴルジュ、初めて見る景色だったので感動が多かった。
Mルートは再度、濱田から教わりしっかりルートを把握したい。

注意!
豆焼沢・瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。

(臼倉 記)