大血川新洞3D測量

2022年6月19日、PCCではiPhone搭載のLiDARを使った3D測量を目的として、大血川新洞にて測量を行った。メンバーは小竹、柏木、増田、林田の4名。

PCCは3D測量に興味があるメンバーが集まって分科会のようなものができており、ノウハウを共有し合っている。その活動の中で出てきた「複数人で分担して3Dスキャンし、得られた3Dオブジェクトを後から組み合わせることが可能か」といった疑問を検証するため、今回の活動に至った。

当日は暑く、こまめに休憩をとりながら行動したため、洞窟までの道のりに1時間かかった。汗びっしょりで洞口に到着したのも束の間、すぐにケイビングスーツに着替えて洞内を目指す。

LiDAR搭載のiPhoneを持っていたのは小竹、柏木、林田の3名だったため、3方向に分かれて3D測量を行った。川が流れているホールから、上流ルートを小竹、洞口からホールまでを柏木、下流ルートを林田と増田がそれぞれ担当した。

大血川新洞は狭い箇所が多く、iPhoneを片手にしながらスキャンして回るのは大変であった。特に狭洞部はiPhoneを上手く取り回すことができなかったため、ただでさえ狭い洞内を行ったり来たりしながらの撮影となった。

特に水流沿いの狭いルートは両手で体を支えられないため、冷たい水に体を浸しながら周辺をスキャンすることとなった。finetrakのドライレイヤーを着ていたためそこまで寒くはなかったが、靴の中までぐっしょりであった。

まずは2時間程度かけてそれぞれ担当箇所をスキャンし、洞口にて落ち合う。柏木担当部分が未完であったため、小竹と柏木が再度入洞。30分ほどかけて再スキャンして出洞した。

雨が軽くパラつく中下山し、近所の喫茶店で成果を共有した。
今回の検証内容だった「複数人で分担して3Dスキャンし、得られた3Dオブジェクトを後から組み合わせることが可能か」という点については、問題なくできそうだ、ということがわかった。

なお、今回は全員iPhoneにライトを巻き付けて撮影したため、オブジェクトもよく撮影できており、出来上がりが楽しみである。

今回の3D測量の結果については後日何らかの形で報告するので、お楽しみに。

(林田 記)