センドウギ沢洞穴探索

2020年10月4日(日)、PCCでは埼玉県秩父市センドウギ沢にて、センドウギ沢の水穴等の調査ケイビング及び新洞探索を目的とした活動を行った。
参加者は、芦田、伊野尾、臼倉、今野、濱田、林田、渡邉の7名。

アクセス口付近に集合、装備等の準備の後、一行はセンドウギ沢方面へ。

センドウギ沢は前回の探索から十年以上が経過しているため、当時参加したメンバーの記憶を頼りに下記の2班に分かれアクセスルートを探る。
A班(濱田,伊野尾,臼倉)
B班(芦田,林田,今野,渡邉)

私が加わったB班は急な岩場を登るルート。
危険箇所は慣れたメンバーがロープを張り、安全を確保しながら進んだ。

ホールド箇所の少ない岩場にロープを張るメンバー

急斜面をしばらくトラバースしたあたりで、当時の記憶との差異に違和感を覚えルートが誤っていることに気づく。持参した地形図を基に、ルートの修正を行い稜線へ出た後、記憶通りのアクセスルートへの合流を果たした。

滑りやすい斜面のトラバースがしばらく続く

しばらく進んでいくと周囲に比べ明らかに白い石灰岩の転石が多いセンドウギ沢に到着。センドウギ沢の水穴の位置を再確認するべく、前回の探索で地形図に打ったポイントへ向かうも、洞口を発見できなかったため、さらに沢を5分ほど登っていった辺りで、先行していたA班メンバーと合流した。

周辺の沢に比べ石灰岩の転石が非常に多いセンドウギ沢
合流後、休憩中のメンバー
この日は蚊とブヨが非常に多く、まさに戦場だった

先行していたA班によると、センドウギ沢の水穴はもう少し沢を登った辺りにある石灰岩峰の基部にあるとのことだったので確認へ向かう。沢の最上流部へ着くと岩の中から勢い良く流れ出す水が見えた。

岩の中から沢水が流れ出す
センドウギ沢の水穴

洞内は非常に狭く水量も豊富なため、入洞=全身ずぶ濡れであり、時期的に皆入洞を躊躇したが、メンバー1名が意を決して入洞。
洞内は10mほど斜洞が続き、その後水平となっているようで、清水と石灰岩が織りなす美しい光景が楽しめたとのこと。

その後、水穴のさらに上方を探索したが、新洞の発見には至らなかった。
しかし、センドウギ沢の水穴の位置を再確認でき、豊かな自然も楽しむことができ非常に有意義な探索だった。

帰路のトラバースも慎重に。帰るまでがケイビング。

(渡邉 記)