出流鍾乳洞群練習ケイビング

 1984年7月8日(日)。雨。栃木県安蘇郡葛生町の出流鍾乳洞群で第2次練習ケイビングを行う。参加者は芦田、白幡、深田、百瀬の4名。
 この探検は、昨年6月の第1次遠征が好評だったために企画された。しかし、今回は不評だったようである。それはなぜか?
 第一に参加者が少ない。7~8人の予定が浅草駅(東武鉄道)出発時は3人だけ(しかし、栃木駅で突然、百瀬が現れたのには驚いた)。
 第二に交通の便が悪い。栃木駅で2時間も持ったバスに乗り遅れた(この時点でケイビング中止の声もあったが、結局タクシーを利用して目的地へ向かった)。
 第三に悪天候。例によって雨に降られ散々だった。
 第四に肝心のケイビング内容が不満足。まず芦田が大日の霊窟最奥部で狭洞突破作業。そして、他の会員は胎内くぐり、大師霊窟、出流鍾乳洞と洞穴巡り。ところが、ここで思わぬアクシデントが発生した。作業中の芦田が突然の落盤で生き埋めになってしまったのだ。かなりの時間を要しながらも自力脱出でき、本当によかった。
 以上、数多くの問題が発生した探検であるが、それを次回の教訓として役立てたいと思った。
( 深田 記)