PCCでは、2025年11月1(土)に瀧谷洞研究のための洞内3D測量、ルート整備、ルート確認、雨量-水位相関の調査、周辺探索及びABC清掃を目的とした活動を行った。
メンバーは、L今野、SL臼倉、川崎、小竹、星宮、大塚、亀田、松尾の8名。
前日は土砂降りだったが、朝には無事雨が止んだため、予定通り6時出発した。
今回大塚、亀田、松尾の三名は瀧谷洞初参加だったが、全員体力があり、予定より30分早くABCに到着した。
今回の活動目的は以下の4点である。人数も多かったことから、グループを分けて活動を行った。
- 瀧谷洞初参加メンバーのルート確認、及び瀧谷洞体験ケイビング
- 大塚
- 亀田
- 松尾
- 今野
- 探索
- 獣骨ホール上
- 全員
- 第三洞口上
- 星宮
- 大塚
- 獣骨ホール上
- 処女の池の定点カメラチェック
- 小竹
- 臼倉
- ABCの残置物解体及び整理
- 今野
- 亀田
- 川崎
各自からもらった所感を以下オムニバス形式でお届けする。
探索
獣骨ホールは、その名の通り獣の骨が発見されたホールであるが、獣の進入ルートが不明であった。今回は、今までの3Dスキャン活動で得られたデータから獣骨ホールの真上となる地表位置の目星をつけたので、その周囲を探索し獣の落下経路となる新洞口を探した。
第一洞口に一度荷物を置いてから、小竹が先行して歩ける範囲を探索し、その間に経験豊富な星宮が枯沢の斜面に50mロープを設置してするすると降り、下方向を探索してくれた。その後、皆が順次ロープを降りて探索を行った。
結果としては、残念ながら地表に洞口は見つからなかった。
一方で西方向には歩いてアプローチできる石灰岩斜面が広がっており、獣骨ホールからは離れるものの他の洞口を探索する余地がありそうであった。
下方向に居たメンバーは30mロープを追加し更に一段下へと降りた星宮からトランシーバーでムーンミルクがあるとの知らせを受け順次、続いた。
枯沢の下には岩の基部から水が流れ出ており二次生成物が堆積している箇所があった。幅1m50cm程が白くなっており触ると柔らかかった。

付近に洞口は無かったので登り返し、星宮と川崎でロープ回収を行い、第一洞口へ戻った。
3Dスキャン練習
探索後、第一洞口を使って小竹が大塚へiPhoneによる3Dスキャンのレクチャーを行った。3Dスキャンをできる仲間がまた一人増え、嬉しい限りである。
嶺鳴の間のフォトグラメトリ
嶺鳴の間は天井が高いためiPhoneのLiDARでは届かず、一部の3D化が未実施であったため、フォトグラメトリ用の写真撮影を行った。臼倉、川崎、星宮、大塚、、に嶺鳴の間の天井の全体を照らしてもらい、小竹が嶺鳴の間の中を歩き回って32枚の写真を撮影した。帰宅後PC処理したところ、うまく3D化できていた。以前の活動で取得していた3Dスキャンデータと位置合わせを行ったところ、嶺鳴の間の底から天井の一番高い部分までの高さは約32mであった。

処女の池
臼倉と小竹で、処女の池の水位をモニターするために2025.4.20(日)の活動で設置したトレイルカメラの回収を行った。当初は、電池とメモリーカードを交換して冬の計測も続行するつもりで準備していいたが、壁面窪みに自撮り棒の先端が脱落し片持ち状態となっており、再設置が難しかったために計測完了として回収することとした。自撮り棒の根本をチロリアンブリッジのアンカー部分にのせ針金で縛って位置を固定していたが、2025.09.20~21の活動でチロリアンブリッジが解体されたために固定が甘くなってしまったため、先端の脱落が起こったのではないかと想像している。
処女の池の水位がだいぶ下がっていたため、小竹が池に入り奥側も含めた3Dスキャンを実施した。水深は手前側で太ももくらいであったものの、スロート部で腰上くらいとなったため、それ以上進むのはやめてLiDARが届く範囲の3Dスキャンを行い、体が冷える前に引き上げた。奥側の3Dスキャンができたおかげで、水位変動を分析するための材料を増やすことができた。

(小竹、臼倉 記)
探索後、今野とともにABCへ向かった。途中、亀田が第三洞口から入洞し、嶺鳴の間に至る。約10分で出洞し、再び今野と合流してABCへ戻った。
ABC到着後、今野とともに残置物の撤去を実施。途中で川崎が合流し、清掃活動を行った。
所感
瀧谷洞までの道のりは想像より長く、前日の降雨により足元がぬかるみ、歩行に支障を感じた。
(亀田 記)
第3洞口横の沢を上り詰めたところに、以前ドローン探索時に見つけた穴があるとの事。獣骨ホール上の探索を終え、探しに行く。第3洞口のすぐ右側を、大塚のビレイで星宮がリードで登った。岩場&泥付きを15メートルほど登った後は、急だが歩いて登れるルンゼ状になっており、ここでビレイオフ。さらに上を目指した。
沢沿いには大きな岩が重なって洞口のように見える場所があり、中を調べたが、石が重なりすぐに行き止まりになっていた。
さらに上り詰めると大きなスラブ状の岩壁があり、上下並んで2つ穴が空いている。これかと思い中を確認しに行くと、真ん丸の目をした小動物が顔を出した。この場所を巣にしている様。写真を撮って調べてみるとムササビであることが解った。人はとても入れない。探索はここまでにしてABCまで下降した。

後ほど確認したが、ここはすでに探索済で目的の穴とは違っていたらしい。さらに上方向なのか?これ以上は穴らしきものは見つけられなかった。
上方向を向いて左手には第1洞へのアプローチもはっきり見えていた。次回探す時にはそこからもっと容易にアプローチが可能だ。ドローンも併用して探すと良さそうだ。
(星宮 記)
探索のために懸垂下降で降りた後、待機している際に上からの落石が左腿にあたり痛める。幸い、膝は免れたので多少の痛みはあるものの行動に支障はなかった。スマホを操作していて上への注意を向けていなかったことを反省した。
その後SRT装備を持っていなかったため、早めに上へ上がり小竹さんから洞窟内の3Dスキャンの手解きを受ける。第一洞口で試しに撮影を行い、撮影時のカメラの動かし方や光源の大切さを学んだ。
その後、第三洞口から入洞し、嶺鳴の間へ降りる。体育館のように広い洞窟内の荘厳さが印象に残った。合流したメンバーで洞窟内の天井を照らし、小竹さんの3Dスキャンを見守った。
その後外へ出て星宮さんのビレイを行った。星宮さんが上がった後自分も上がろうとしたが、足場が崩れた際にロープが振られてしまい、やむなく自己脱出でスタート地点へ降りた。その際にセルフに取ったビレイを残置してしまったため、懸垂で降りてきた星宮さんに回収してもらう。ぬかるんだ岩壁を登る際はもっと慎重に足を踏み進めるべきだったとまた反省した。
その後ABCへ戻りブルーシートをザックにつめて下山。なかなか長い下山だったが、龍谷洞のアプローチを体験できてよかったです。
(大塚 記)
寝袋その他諸々、装備をお貸しいただき心から感謝です。嶺鳴の間の広さに圧倒されました。洞内では微小クモ類が見られて大満足。荷物運び後の達成感もあり、最高な探索でした。

(松尾 記)
ABC清掃
原状回復する上での最大のネックであった大型の金属ゴミを持ち替えられるサイズに分割するため、今回は電動丸ノコを持参。持ち帰られるサイズに分割した。
分割した金属はゴミ袋を突き破ってしまうため、残置してあったホムセン箱に入れ、持ち帰ることに。
今野と亀田が背負子で来たため、分担して持ち帰った。背負子メンバーが増えて頼もしい限りである。
その他嵩張るマットやグランドシート、小物類を全員で分担して持ち、大量の残置物を持ち帰ることができた。
小竹が後日ゴミ処理センターに持ち込み重量を計算したところ100kg弱の量があったという。

みなさんお疲れまでした。
今回の活動で、ABC残置物完全撤去が見えてきた。
引き続き安全に気をつけて活動、清掃活動を行いたい。
(今野 記)
注意!
瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。