瀧谷洞探検ケイビング&周辺探索

PCCでは2025年5月18(日)、瀧谷洞研究のため、洞内3D測量調査を目的とした瀧谷洞ケイビングおよび、新洞・新洞口探索を目的とした瀧谷洞周辺の地表探索を行った。

メンバーは、洞内測量チームがL小竹・臼倉・川崎・池野、地表探索チームがSL林田・今野の計6名。

朝6時頃に全員で出発。地表探索チームが先行して8時半ごろABC着、洞内測量チームは少し遅れて9時ごろABCに到着した。

洞内測量チームの記録

9時半ごろ第三洞口より入洞。
瀧谷洞が初参加の池野は嶺鳴の間のスケール感に感動した様子。その後、いつもどおり轟川添いを進んだ。

処女の池にむかうロープを小竹が登り、池の水位調査の仕掛けに異常がないことを確認したのちにSRTで降りながら3Dスキャンを実施。この間に川崎が下の空間の3Dスキャンを行った。

続けて移動しながら登竜門の滝~-6小滝、メインシャフト、獣骨ホールを順次、川崎と小竹で3Dスキャンした。臼倉は作業の様子の撮影や池野へのレクチャーなど、メンバ全員へ気を配りながら活動をサポートをしてくれた。

前日の雨の影響か、登竜門の滝は水量が多めで水を被りながらの3Dスキャン作業となった。洞内全体を通して滴下水が多く、場所によっては水流が岩にあたって雨のように水が降り注いでいる箇所もあった。

初参加の池野は、初めての地形で多少手間取る部分もあったが、高さ感のあるチムニーやSRTも問題なくこなしていた。他洞窟での経験・訓練や持前のタフさが活かされており頼もしい限りであった。

下層エリアの3Dスキャンはほぼ完了となったため、予定より少し早く13時半ごろ第三洞口より出洞。
出洞後、小竹はABC下の水流の奥の3Dスキャンを行った。

探索チームの記録

探索チームはまずは第一洞口に向かい、今野が洞口周辺の3Dスキャンを行った。これは瀧谷洞の3Dスキャン結果を地図上にプロットする際のガイドとなるもので、近くの特徴的な地形から洞口までのエリアをスキャンすることができた。

その後林田と今野の2名で、8:40から第一洞口の東方面から探索を開始した。

第三洞口がある沢筋の上部に石灰岩が露出した大きな岸壁を確認し、比較的小さめの穴のようなものを1箇所発見した(穴には入っていない)。

しかしながら、季節柄生い茂る葉っぱに視界を遮られ、くまなく岸壁を確認することはできなかった。次回以降ドローンがあれば確認することができそうだ(今回は今野がドローンを自宅に忘れてきた)。

その後進路を西にとり、高度を上げつつ1mメッシュの地形図で確認できたドリーネ状の場所を目指すことにした。

普段人間が歩かない場所であるため、比較的歩きやすいけもの道をたどりつつ進むと、上部からの落石があったり、所々に熊のものと思われる足跡と糞を見つけることができた。足跡はそう大きくなかったため、おそらく子熊が居たのだろう。

高度を上げてもなかなか穴が見つからなかったものの、林田はこの日が瀧谷洞シーズンイン(洞内には入っていないが)だったことと、風と緑の景色がとても気持ちの良い日で、それだけで満足感を感じていた。

300m近く高度を上げたところで二人の飲料水が残り少ないことに気がつき、まぁなんとかなるだろうという気持ちで進んで10:40にドリーネ状の地形に到着。見事に窪んだ地形ではあったものの、穴らしきものは見当たらず、残念ながら洞口はなかった。
そもそもその周辺は地質図でも石灰岩に分類されておらず、歩いてみた感じもチャートと石灰岩が混じった転石ばかりだったため、ドリーネではないのかもしれない。ただし、前日の大雨にも関わらず窪みに水が溜まっていなかったことから、地下に何らかの排水穴はあるものと思われる。

その後進路を南東にとり、来たときとは別のルートで第一洞口を目指すことに。途中沢の音が聞こえて近づくと、涸れ沢から局所的に噴出する水が見え、無事に二人の飲料水を確保することができた。

第一洞口から続く岸壁以外に石灰岩は見当たらず、その岸壁をロープを使いつつトラバースする形で第一洞口を目指す。なかなか支点が取れず四苦八苦したが、13:30になんとか第一洞口までたどり着くことができた。
結局、地上で瀧谷洞をぐるりと一周回ったような形となった。

その後ABCから重いゴミ袋を2つ持ち、測量チームと合流して瀧谷洞をあとにした。

最初に見つけた小さい穴は、過去誰かが見つけたことがある穴かもしれない。次回以降の活動で確認したい。
また、第一洞口がある岸壁の西側中部は未確認であり、ドローンで確認すれば新たな穴が見つかるかもしれない(その場合は上からのアプローチが現実的か)。ただしそれより西のエリアは石灰岩が見当たらず、地質図に示された境界は概ね正しいと思われる。
第一洞口より東の岸壁は全体像がまだ見えておらず、こちらもドローンでの確認が必要である。また、さらにその西側には大きい石灰岩地帯があると思われ(地質図)、できれば今後その周辺調査も行いたい。

合流後の記録

ABC下の河原に集合し、成果を報告しあいながら下山準備を行い、その後下山した。

帰宅後、今野が3Dスキャンしてくれた第一洞口周辺の地形と、国土地理院の1mメッシュ数値標高データを合わせこむことで第一洞口の位置と方位を確定することができた。また、洞内測量チームの3Dスキャン結果はすべて合わせこむことができ、これをもって瀧谷洞下層部を概ね3D化することができた。

(地表探索・林田 記、その他・小竹 記)