瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のための洞内3D測量、ルート探索、ルート確認を目的として2024年11月16(土)~17日(日)瀧谷洞にて、ケイビングを行った。

メンバーは、L濱田、SL臼倉、川崎、今野の4名。

この日は配車できるのが一名のみだったため、軽自動車に4人、一人当たり約80Lサイズのザックを抱えて現地へ向かった。はたから見たら異様な光景だったに違いない。

16日13時頃、アプローチ開始。この季節は落ち葉がひどく、気温低下により長靴のソールが固くなり、グリップが効きづらい。登山靴のメンバーが先頭を歩き、落ち葉を落としながらゆっくり進み、16時30分ごろ第一洞口前に到着。各自準備を行い17時頃入洞。

この日の活動は第一、第二スカイライン上部の3D測量が目的の一つだったため、メインルートを抜け、下のエンジェルホールを登る。この日は洞内も乾燥していて、滴下水が少なく快適にSRTで上ることができた。

第二スカイライン上部へは以前の活動で残置していた9mm30mのダイナミックロープで確保しつつ、今野が先陣を切る。ここはところどころ狭くなっており、ロープ沿いではなく、広い場所を探しながら登る必要がある。しかも壁面が滑りやすいため、慎重に上り詰めた。

9mm30mのダイナミックロープは回収し、ほかのメンバーがSRTでも登れるように10mm30m、ローププロテクター2つ、今野のカラビナで支点を取り直し、残置した。

ほかのメンバーが登っている間に上部の3Dスキャンを行う。確保できる範囲はスキャンを行ったが、深いクラックが続いているため、安全に3D 測量するためにはボルトを打ったほうが良いと感じた。このルートの整備は来年の課題としたい。
また、チムニーで上っている途中には、はがれそうな壁面があったため次回は下降するときに先頭が落としておいたほうが良いだろう。

全員が登り終えた後、第一スカイラインへ進む。道中やのぞみの窓へのチムニーはやや高度感があるため、念のため回収したダイナミックロープで確保を行った。

のぞみの窓はあまりに小さく、今野は頭も入れることができなかった。その先にもルートがあることは記録に残っていて、温かいため地表に近い可能性がある、とのことだった。次回来るときにはハンマードリルを持ってきて拡張して確認したい。

第一スカイラインからの下降は10mm20mを使用したが長さが足らなかったため、一段下りたところで9mm30mのダイナミックロープも併用した。ここもナチュラルプロテクションでは岩にあたるため、ボルトを打ってルート整備をしたほうが良いだろう。

この時点で活動が長引いてしまったのと、飲み水が無くなってしまったため、第一洞口から出ることに決定。12時頃出洞した。深夜でくらいなか雨も降った後のため、滑落の危険があるが、ロープを張ったことにより以前よりも安心して下山することができるようになった。

沢泊にて快適な夜を過ごし、翌朝装備の整理と撤収をすませ、12時ごろ無事駐車場に到着。
行くたびにやりたいことが増えていく瀧谷洞。来年以降も安全に気を付けて怪我無く楽しみたい。

(今野 記)

注意!
瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。