豆焼沢・瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート整備、ルート確認を目的として2023年7月30日(日) 埼玉県豆焼沢にある 「瀧谷洞」にて、ケイビングを行いました。

参加メンバー
L 濱田、SL 臼倉 、今野 、白石、川崎

ルート
第1洞口→上のエンジェルホール→大聖堂方向の確認→第1洞口

7/29
22時30分 駐車場着、宴会
24時 就寝

7/30
5時 起床
6時 出発
(ABCに残置しておいた10ミリ30m.50mロープと、アプローチ整備用のトラロープを運ぶ)
9時 入洞

※2023年5月28日の活動で、上のエンジェルホール下部から狭い割れ目に入り大聖堂へと下降した。
この下降箇所の数m手前にも深い穴があるが、爆光ライトで照らし覗いて見ても底は見えず、深く空間も広い。
瀧谷洞縦断面概略図を見ると、上のエンジェルホール下部から大聖堂側、右下に続く点線で書かれた未調査箇所がある。
今回、下降する穴がこの未調査箇所だと思われる。
これは楽しみな活動である。

まずは準備が出来た人から入洞し、後続を待たず下のエンジェルホール下で落ち合う。
下のエンジェルホールは濱田から登り、ローププロテクターを交換し、臼倉、白石、今野、川崎と後続が続く。

白石はまだ上のエンジェルホール上部に行っていないので、待ち時間に1人で行ってもらった。
ルートの把握、第二スカイライン入口の確認が出来たようだ。

11時 濱田、臼倉は支点を相談。
ナチュラルアンカーで4箇所から支点が取れた。
穴の深さは40m以上あり、どこまで深さがあるかは分からない。頑丈な支点は作れた。
今野が50m、川崎が30mロープを運んで来てくれるの待ち、濱田がリギング。
下り口はローププロテクターシートを二重にした。
被り気味なのでアブミも付け、ローププロテクターは下り口と途中の2箇所に使用した。

11時30分 濱田、下降開始。

底に到着した濱田からトランシーバーでゴーサインがきたので、臼倉、白石、今野、川崎と続く。
大聖堂への下降同様、こちらも大空間で圧巻のSRTだ。
垂直に40m以上の深さ。なんて気持ちが良いのだろう。
瀧谷洞らしく壁はムーミルクで真っ白で美しい。

結果、私達が降り立った場所は、放水路からエンジェルホールに向かう通路の手前であった。
5月28日に降り立った7〜8mほど横の地点だった。
上部は壁で仕切られ、大聖堂とは別空間に降り立つと思われたが、上を見上げるとその仕切りの壁は上部のみで、下では空間が繋がっていた。

下降した位置が分かりやすい様に臼倉と白石で写真を撮り直してみた。
臼倉が下降のロープに居る。
白石が居る場所に横に張られたロープが見える。ここは下のエンジェルホール手前の横に周り込むチムニー箇所である。

想像とは違う結果となったが、
下降してみないと分からないものだ。
残念ではあったが、こんなに凄い所を下降出来た満足感でいっぱいだった。
普段、行かないルートを下降するのはワクワクする。
今後もまだまだ未調査の点線箇所の調査が続くので楽しみだ。

まだ時間も早いので、濱田、今野、白石は下のエンジェルホールのガイドロープ取り替えに行く。
回収したロープは次回、上のエンジェルホールとさらに奥のルートへ使う為、下のエンジェルホールへ残置。
一部はIルートで使う為、Iルート入口に残置した。
前回、回収の為2つに分けていた切れたワイヤーラダー2本は持ち帰る。

今回、SRTで降り立った場所に小さな横穴があった。今まで何度もこの横を通ったが気づきもしなかった。
鍾乳石を折らない様に気をつけながら川崎が匍匐で入ってみる。
少し進むと水があり、下のエンジェルホール手前の周り込むチムニー箇所の下に出て行き止まりとなった。

下降に使った50mロープは残置したので次回、回収する。
使わなかった30mロープは洞口に残置した。
アプローチ整備用のトラロープも洞口に残置してある。
時間がある時にアプローチの整備を行う。
回収したワイヤーラダー2本は今野、白石が駐車場まで運んでくれた。

13時20分 出洞
河原で洗濯
16時20分 下山

※アプローチ状況
最初の方にある鉄の橋は以前から斜めになっていたが、ついに土砂崩れと落石があり、危険な状態になっている。
今後、大雨が降ると使えなくなる可能性が出てきた。

ここ数年、瀧谷洞に通い続けているメンバーだが、猛暑続きで雨も少なく、過去1で川の水量が少なく登山靴で渡渉が出来るほどだった。
夏でも処女の池の水量が減りアタック出来る可能性もあるかもしれないと思った。

注意!
豆焼沢・瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。

(臼倉 記)