大沢の熊穴ファンケイビング

濱田、臼倉チームの記録

「第二洞口から第一洞口へ、SRTで楽に移動が出来ないか⁉︎」私のそんな希望に濱田さんが付き合ってくれ、試してみる事に。
第二で山田のリギングを見守り下降ポイントに移動。濱田がリギングをする。

斜面を少し降りると、崖になる。

まず濱田が下降。私も続く。第一洞口前の丁度良い場所に降りる事が出来、目的はすぐに終わった。SRTをした距離は15m程だろうか⁉︎

第一洞口前からSRTで登り返し、他メンバーが来るのを待つ。
メンバーと合流し私以外は歩いて第一洞口に移動する。歩く場合、崖を大きく巻く為、斜面のトラバースが続き、最後に急斜面を登る事になる。メンバーが到着したので私も下降する。先程2人で登り降りし、落石の無い安定した場所と思えたが、SRTで足を置いた崖の岩が剥がれてしまい、下に居たメンバーは危機一髪であった。

私は第一洞口から少し入ってまた出洞し、1人でSRTで登り返す。今後はこのルートを使いたいので、剥がれた岩周辺の崖を調べてみる。一部脆そうに見える箇所を、蹴っ飛ばしてみたり、乗ってみたりとしたが問題なかった。とは言え、いずれ剥がれそうな岩はあるので注意したい。
その後、私は第二へ。第一から下層に入った濱田も第一から出洞し、ロープ回収をしまた第二へ。
今回、第二洞口と第一洞口は歩いて行くよりも、第二洞口の少し手前からSRTで移動すると、早くて楽な事が分かった。たった15m程の移動ですむ。ここでSRTをする場合、下降したら洞口側で待機をし、下に人が居ない様に注意したい。

(臼倉 記)

山田、須藤、松山、土橋チームの記録

山田、須藤、松山、土橋の1班は第2洞に入り、山田が先行してロープを設置、続いて須藤が往復したのち、土橋が底まで降り、他3人が第一から入洞し合流するまで待機することとなった。
ロープ設置の際、プロテクターを誰も持ち合わせておらず、急遽布バッグや衣服で代用。今後は用意するようにしたい。

3人は二班の濱田、臼倉と合流し第1洞へ。
入り口からすでに狭く、濱田、山田、松山の3人で入洞することとなり続いて斜めに切れたクラックを降り奥に進む。
狭洞を横に進むとしばらくして第二洞底の繋がるポイントまで辿り着いた。
正直、新ルートを開拓しつつ進んでいたので突破出来るかどうか分からず、穴の隙間の向こうから待機していた土橋(歩鉄さん)のゴープロ起動音が聞こえたときの安堵感は涙が出そうなほど嬉しかった…。(底ルートは未踏ではなく数十年前?に通ったことがあるルートでした。)
松山はそこから天井ルートへ一度上がり、ひょうたん型の穴を通り第二へ降りた。

山田は天井ルートには上がらず、底からの狭洞を通り抜け待機していた土橋と合流。恐らくPCC内では初めて突破したと思われる。あの狭さを通れるのはある程度小柄な人ではないと難しいかもしれない…(?)
濱田はルートを確認しつつ、天井ルートから第一洞へと抜け外から第二洞に戻り、チムニー(ビレイ有)で上がってきた松山、山田と合流し今回の探索は終了。

私はかなり疲弊してしまったので、道すがら見つけたマゴジャクシで回復することとします。

(松山 記)