大蛇倉沢のコウモリ穴ケイビング

2021年9月5日、群馬県多野郡上野村にある大蛇倉沢のコウモリ穴にてケイビングを行いました。メンバーは林田、臼倉、濱田、松山、上薗、桑原、高井の合計8人です。このメンバーの中で林田、松山は2回目の入洞となります。
この穴について詳しいルート等は2021年4月25日の大蛇倉沢のコウモリ穴3D測量を参考にして頂ければと思います。

まずは上流側にある第一洞から入洞。小ホールを抜けた先の斜面が思っていたより急であった為、繋ぎ合わせたスリングを用意。このポイントはそれなりに技術や身体能力がなければフリーで登るのは難しいと思われます。
今回はケイビング初挑戦の方もいましたが、各々が工夫、試行錯誤して一般の方からみたら拷問のような狭洞も笑顔で突破していきました。
あの達成感は地上では味わえないかもしれません。

続いて下流側にある第二洞へ。
第一洞と違い入り口ホールが広い為か、小動物の排泄物がたくさん敷き詰められていました。その中を這い回る為、必然的に糞と顔の距離が近くなります。糞虫マニアには堪らないかもしれません。
こちらの第二洞は、洞の登り途中で左手側(ホールを背にした場合)に曲がり、さらにその先、降りに十数メートル続く狭洞があります。

息も詰まるような狭さの中、人2人分がやっと立てるほどの小さなホールに行き立ちました。
そこには夥しいほどのコキクガシラコウモリがお団子のように連なっていました。かわいいです。身を寄せ合いながらプルプルと震える小さな命。突然の光源に驚いているようで申し訳ない気持ちになりました。

キクガシラコウモリとコキクガシラコウモリの見分け方について気になったので少し調べてみました。まず1番の違いは大きさ。
キクガシラはおむすび大としたら、コキクガシラは卵ほどの大きさです。
ただ個体差があるので生物を分類する上で大きさだけでは判別できません。
明確な違いは下唇の切れ込みの数でキクガシラは1つ、コキクガシラは3つあります。
まず顔のヒダヒダ(鼻葉)が複雑すぎて下唇がどれかすら分かりづらいですが…
いくつか画像を見ているとだんだんと慣れてきて違いが明確に判るようになりました。

洞穴の生き物についてもっと詳しくなれれば、ケイビングの楽しさが広がるような気がしました。

(松山 記)