大沢の熊穴練習ケイビング

2021年1月31日、PCCでは奥多摩にある「大沢の熊穴」にてファンケイビングを行いました。
新年あけて、今年初めての活動!新メンバーも増えて賑やかなスタートになりました。

参加者は、林田・濱田・臼倉・渡邉・今野・須藤・白石・山田・飯島・川島・澤木の11名。PCCの活動としては中々の参加人数です!

当日は9:30頃鳩の巣駐車場観光トイレに集合。自己紹介をしたのち、濱田よりカラビナの基礎知識や、当日行う予定のロープワークに関する基礎知識を教えてもらいました。

今回の洞窟は常にチムニーでの移動が強いられる洞窟。入洞後すぐフリクションノットという技術を使い、ロープとスリングを命綱にして下降する必要があるため、必須かつ重要な知識と技術です。洞窟での活動は常に危険が伴うため、本当に気をつけなくては、といつも気持ちが引き締まります。

その後少し車で移動。標高が高くなるにつれ地面には雪がちらほら。アプローチのポイントにつく頃にはしっかり雪が積もっていました。一気に気温も下がります;;

みんなで雪の上で寒い寒いと言いつつ着替え、装備を整え、まずはロープワーク訓練。駐車場で聞いた知識の実践編です!

フリクションノットは軸になるロープにスリングを巻き付け、スリングを固定する結び方。下向きに力がかかる事でスリングがぎゅっと締まり強く固定され、落下するのを防いだり、スリングを緩ませる事で進行方向に進んだりと、自分で命綱を調整しながら移動をする事ができます。

巻く回数が一回でも違うと固定されなかったり、逆に動かなくなってしまったり…単純な巻き方ではあるけれど、扱うのはむずかしい〜!

木に巻き付けたロープを使い何度も練習しました。練習も大事だし、適したアイテムをきちんと選んで使う事の大切さも改めて実感しました。

その後昼食をとり、恒例の集合写真を撮り、洞口に向けていざ出発!

意気揚々と出発したものの、なかなかな急斜面www。いや、みんなよくこんな所下るよな…っていう感じです。

しかも洞口付近は急斜面+崖のため、地面にへばりつくような形で慎重に入洞しました。

今回の穴は、穴に入ったその目の前からずっと下に向けて割れ目が続きます。いきなりフリクションノットの出番だ〜!!

入洞後は濱田が支点をとり、林田がロープを下までおろし、他メンバーのサポート準備を整えます。安全第一!体制を万全にして、一人ずつ時間をかけてゆっくり下降スタートです!

さっき教えてもらったばかりのフリクションノットを使い、手・足・腰・背中・肘…身体のあらゆる所を駆使して突っ張り、突っ張り、とにかく突っ張り、時にはずるずる降りて行きます。

割れ目はまっすぐ下に向かっている訳ではないので、先は見えなかったり、突然穴が広がったり狭くなったり…中々難しい…一人20分程かけて最奥まで下降。今回は人数も多いので、降りるだけでも結構時間がかかりました。

前半組はその奥に繋がっているはずのルートを探したり探検を楽しんだようです^^

後半組は後半組で、待ち時間にトークと写真撮影で盛り上がるという…とりあえず楽しい仲間たちwww

時間が押していたのもあり、後半組はダッシュで降りて、トンボ帰りではありましたが、「大沢の熊穴」名物のチムニーはしっかり楽しめたのではないかと思います^^

あ、ずるずる降りた分、またつっぱりながら来た道をもどるコースでした^^

この穴は洞口が二つあり、洞窟内で繋がっているはずなのですが、今回は通り抜けられるルートに出会えず残念…外をまわって別の洞口を見つける事はできたので、次回は繋がるルートを改めて開拓する予定です!!

少しトラブルもありましたが、全員無事帰還!今回も事故・怪我無く活動ができて本当に良かったです^^

年末よりメンバーが一気に増えた事もあり、今後は改めて、初心者向けのコースも織り交ぜてしっかり訓練しながら活動して行こう!と新年の目標を新たにし、今回の活動を終えました^^

楽しさもあり、学びもある、とても実のある活動になったのではないかと思います。

そして、色々サポートをして、みんなを引率してくれる心強い先輩がいる事にとても感謝です。

(澤木 記)