ちょうちん穴練習ケイビング/SRT訓練

2020年12月27日(日)PCCでは奥多摩、川乗谷にある「ちょうちん穴」にてファンケイビングを行いました。今回は年内最後の活動、洞窟納めだー!!
しかも、先日入会されたばかりのメンバーや、PCCに興味を持って下さった体験希望のメンバーが5人も参加!!賑やかで楽しい日になる事は間違いない!
地底世界へようこそ〜!!
参加者は林田、濱田、臼倉、渡邉、仲村、須藤、白石、澤木、体験5名の計13名。
コロナ対策も考えて、移動の車は4台に分かれ、マスクもしっかり着用。
鳩の巣駐車場観光トイレにて合流し、体験メンバーに洞窟内での活動の仕方や、怪我が無いようにしっかり説明をし、洞窟へ向かいます!
全員集合して自己紹介タイムなんかも設けました!ワクワクどきどきな緊張感が…!!

10:30 いよいよ入洞。今回体験メンバーへの説明やサポートはリーダーの林田が担当。ライトが照らしてくれる所以外は真っ暗な洞窟の中、尚かつ狭い!そして見えないからどこに足置いたらいいの〜!?と、どぎまぎ…林田隊長は時には励まし、時には褒め、一個ずつ丁寧にポイントの攻略法を伝授。

今回は洞窟自体の規模がとても大きい訳では無いけれど、蟻の巣みたいに迂回路が沢山あったり、ハート形の穴があったり、思わず下を覗くとちょっと怖いチムニーポイント(身体の色んな部分で突っ張りながら進む)、連結部は細くて屈曲しているので難易度高めだったり、ヘルメット着けたままでは通れない狭洞部なんかもある、洞窟の楽しい所が盛りだくさんの洞窟!!

体験メンバーとはいえ、沢登りのプロフェッショナルはその身体能力を発揮、小柄女子は難関と言われるポイントをいとも簡単にするする通り抜け、「いや、通れないでしょ!?」と思われた長身男性メンバーも身体の機能を駆使して突破。怖いと言いながらもそれが癖になって楽しくなってくるメンバーも^^

そんな体験メンバーチームの後方では、経験者チームが「映え」を意識した撮影会を繰り広げながら進みます。写真好きも多いのでポーズやライトの角度にはこだわりが!!
経験者といってもこの洞窟は初めてのメンバーもいるので、難関ポイントでは「進む」の「進まない」の、「別ルートで!」なんて言う言葉が飛び交うことも。

極端に狭いルートは骨格的にどうしても通れない場合もあり、今回も一名はベテランに案内され迂回路を進んだポイントもありました。
最奥には1981年にPCCが設置したプレートが。何と約40年前!発見された時のことを想像するだけでも感慨深いものがありました。
この洞窟には洞口が二つあるため、入洞時とは違う洞口から出洞。途中可愛いコウモリにも遭遇しながら、洞内での活動は無事トラブル無く終了。

出洞後はそれぞれ昼食をとり、外壁にロープを張りSRTの体験、訓練を行いました。
SRTは竪穴や、危ないポイントで私たちの命を守ってくれる大切なテクニック。1つ1つの道具には細かく向きの決まりや扱い方があり、それら全てに意味があります。体験といっても1つ間違えれば大怪我に繋がる事もあるので、より慎重に、一人ずつ時間をかけて教えていきます。
上昇も下降もベテランがやると「スルスルスル〜」と簡単に見えるが、コツを掴むのも難しく、アイテムを使いこなすのには何度も練習が必要です。経験者も改めて使い方を復習し、次回の洞窟探検に備えました。

今回は初体験のメンバーも交えて、洞窟そのものを楽しむ活動ができ、一年のしめくくりにふさわしい活動になりました。
2020年はコロナもあり、思うように活動ができない時期もありましたが、ケイビングを一緒に楽しめる新たな仲間との出会いもあり、PCCとしてとても良い時間も過ごせたのではないかなと思っています。出会いとご縁に感謝です。
2021年には必ずこのちょうちん穴に40周年ケイビングをしにくる事を誓い、また少しでも早くコロナが収束し、沢山の探索、ケイビングができる事を願い、2020年の活動は終了です。

また次回が楽しみです。

(澤木 記)

※「ケイビング 入門とガイド」では第1洞と第2洞、第1洞口と第2洞口が逆になっている。詳細はケイビングジャーナル第73号「東京都西多摩郡奥多摩町川苔谷「ちょうちん穴」の呼称」を参照のこと。なお、このページでは正しい表記に修正してある。