向かい谷洞窟探索

1985年11月3日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村大血川向かい谷で第14次洞窟探索を行う。参加者は芦田、白幡の2名。
 今回は向かい谷の中流付近左岸上方にある石灰岩峰で洞窟探索を行った。この付近の岩峰は山の高い位置にあり、規模も大きかったので遠くからもはっきりと確認でき、ずいぶん前よりその存在は知られていた。しかし、『向かい谷鍾乳洞』や『大血川鍾乳洞』よりも下流にあったため、いつでも行けるということで今まで、まったく手をつけずにいた。
 沢に沿って登って行くと、大小多数の石灰岩の転石を確認できた。岩峰も石灰岩の崖であったが、この付近の石灰石には溶食形態がほとんど見られず、洞窟が存在する可能性は極めて低いように思われた。そして、その推測どおり、1本も新洞窟を発見することができなかった。
(芦田 記)