玉の内鍾乳洞練習ケイビング

1984年9月16日(日)。雨のち曇。東京都西多摩郡日の出町の玉の内鍾乳洞で練習ケイビングを行う。参加者は芦田、深田、渡辺の3名。
 先月の茨城県大久保の風穴に続き、本格的な縦穴探検を試みる。目的地の玉の内鍾乳洞は五日市町の玉の内にあり、距離的には奥多摩方面よりずっと近い。
 立川駅から約40分で五日市に着き、駅前からバス15分、徒歩10分で現地に到着した。
 洞口は林道から5分ほど登ったところの小規模な露岩地帯にある。ただそれが目立たないので非常にわかりにくい。結局、付近の地形調査も兼ねて、1時間くらい歩き回った。
 この洞窟は奥多摩、五日市方面で最大規模の縦穴(深さ約32m)で、まず洞口から5~6m入ると、一段目の縦穴(約13m)がある。ここをラダーとアブミで降下。ここでは、二次生成物(フローストーン)が見られた。そして、二段目の縦穴(約10m)もラダーで降下。場合によっては、ここまでラダー2本で一気に降りることもできる。さらにその先には三段目(約4m)、四段目?(約5m)と続くが、装備不足のため、詳しく調査できなかった。ただ最奥部には水流が見られる。
 以上が今回の探検内容であるが、今後ますます縦穴探検技術の必要性を感じた。
( 深田 記)