豆焼沢・瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート整備、ルート確認を目的として2023年11月5日(日)埼玉県豆焼沢にある 「瀧谷洞」にて、ケイビングを行いました。

[参加メンバー]

9名

A グループ 5名
L 林田、SL 臼倉 、宮本、白石、川崎

Bグループ 4名
L 濱田、小竹、土橋、須藤

[活動内容]

Aグループ
無限チムニーの攻略を目指す‼︎
第一洞口→最初のホール→無限チムニー→獣骨ホール→第二洞口

Bグループ
大聖堂下降のロープ回収‼︎
第一洞口→下のエンジェルホール→上のエンジェルホール下部→下のエンジェルホール→第一洞口

[Aグループ活動記録]

11/4
夜は須藤の手料理と持ち寄ったつまみで大宴会。

11/5
5時 起床。
6時10分 出発。
9時 第一洞口入洞。
最初のホールへの下降は20mロープを使用。
ボルトを打ち整備するのは来年とし、今回は簡易でシートと、ローププロテクター3個で対応する。

50mロープと30mロープを2本持ち、ここから林田を先頭に、無限チムニー方向に入って行く。
ルートは全体的に狭い。SRT装備やバックが引っかかる。
少し斜めに降りて行くように、進む。
チムニーに高さが出てきたので途中から岩で支点を取り30mロープを出しながら進む。

ロープを出してすぐ、SRTで下降する箇所にきた。
SRTは途中、岩で支点を取り掛け替えをするが、その箇所は狭くチョークで滑るのでやり辛い。

少し進むとすぐに獣骨ホールの真上に出た。
測量の赤いピンが打ってあり、ボルトも2個あった。

ここから無限チムニーに入る‼︎
最初のチムニーは距離としては5m程だろうか。
短いながら迫力のチムニー。
突っ張った足元の真下には深さ40m以上ある獣骨ホールの大空間。両壁はヌルヌルで滑る。徐々に登り最後は垂直に登る。
距離は短いが最初に行くのは恐ろしい。
林田が突破に成功し、岩で支点が取れた。支点箇所にローププロテクター 1個使用。
ロープを張り後続も続く。

チムニーを登った先は狭く、5人でギリギリ。
その先は獣骨ホールの大空間。 狭いので1人ずつ順番に、セルフを取っているので一段降りて突っ張って覗き込む。
ホールの先はカーブしていて全体像までは見れないが、真下は45m以上ある。
上もまだまだあり天井が高い。
爆光ライトで照らし、対岸の中腹に穴が上下に2箇所確認できた。これはかなり気になる‼︎
この大空間の対岸に行きたい訳だが、壁全体がチョークで覆われボルトは打てない。そもそも突っ張りようがない。ここからの無限チムニーの攻略は諦める。

ここまでは30mロープ1本で足りた。
ロープとローププロテクター 1個は残置し、獣骨ホールの下降ポイントに戻る。
12時 50mロープでリギング。ボルトを使用しバックアップを取り、林田から獣骨ホールの下降を開始する。

最初に数m斜めに進み1箇所、岩に擦れる箇所にローププロテクターを使用した。
ここは今後、下降するのであればボルトを打つ必要がある。
すぐに大ホールに出る。
獣骨ホールの側壁の壁に沿って下降して行く。壁はチョークでヌルヌルだったので、ロープも人もチョークまみれになった。
ロープから剥がれたチョークがストップに溜まり下降し辛かった。後続になればなる程、下降は大変だったと思う。
ロープが壁付きにならない様に新たにボルトを打てるなら工夫して打ちたい。
途中、テラスがある。
ここは、コの時ホールから白い滑り台に入ると出る見晴台のようだ。
このテラスを通過する時だけ狭くなるが、また大空間になる。
獣骨ホール下降の様子。圧巻‼︎

獣骨ホールと言う名だけど、ここで獣骨を探した事がなかった。
改めて爆光ライトで照らしながら見てみると、コウモリの骨と小動物の骨が沢山あった。

*獣骨ホール上部から無限チムニーを攻略する事は、現実的に不可能に思える。
しかし見晴台の上部、狭くなっている部分からトラバースし、登攀出来るかもしれないと言う可能性はあるので、来年やってみる事にした。

今回、無限チムニーの攻略は出来なかったが、いつか獣骨ホールを下降したいと思っていたので皆、大満足の活動になった。
来年は更に調査を進め、この大空間の上部の先にはどんな景色が待っているのかつきとめたい。

14時 第二洞口出洞。
第二洞口前でぴったりBグループと合流。
使わなかった30mロープはABCに残置。
河原で洗濯。
下山ではBグループと一緒に大人数で楽しい帰路。
16時50分 全員下山。
須藤が海老の出汁のきいたうどんを作ってくれたので堪能。
17時30分 解散。
(臼倉 記)

[Bグループ活動記録]

(Aグループと行動を共にした部分は割愛)

11/5
6時15分 出発。

龍谷洞には初参加でアプローチに慣れていない土橋は山歩きに苦戦するも、奮闘し第一洞口へ到着!

10時 第一洞口入洞。

Bグループ皆で最初のホール上部に到着。
ここからSRT使用となるため、山歩きで消耗した土橋は安全をみてリタイア。
濱田、小竹、須藤の順でSRTでロープを上る。
しかし須藤は途中でライトとバッテリーを落としてしまい、探すために最初のホールへ降りることに。残念ながらどの方向へ落としたか分からず、今回は途中で捜索を断念した。
ここから須藤と土橋は洞口へ戻り待機。

濱田と小竹は先へ進み、大聖堂に出る。
今回はロープ回収任務があるため、見物もそこそこに先へ進む。

空中に張り出した板状の岩を体を上手く使って回り込むちょっと怖いポイントも、濱田にレクチャーを受け恐る恐るクリアし下のエンジェルホールに到着。
ロープを更に一本SRTで上り、下のエンジェルホール上部に到着。
すこし進んで、回収するロープの設置点である上のエンジェルホール下部たどり着いた。

回収するロープを小竹がSRTで降りてから、上で濱田がロープを外し、下で小竹がロープをバッグに詰める計画。
しかし、小竹がオートストップで降りようとしても下がっていかない。ロープが泥を吸って太くなり抵抗が増してしまっているためか、はたまたオートストップを握る小竹の握力が足りないのか……。
このロープでの下降は断念し、ロープを外して下に落としてから、2人で元来たルートを戻った。
下でロープをバッグに詰めて回収し、第一洞口へ戻る。

最初のホール上部まで戻ったところで、第一洞口にいる須藤・土橋と無線が通じたため、状況を連絡。
須藤・土橋が先行して下山を開始した。

12時半、濱田・小竹が第一洞口から出洞。

第一洞口から山を下り、第二洞口まで戻ったところで、ちょうど出洞してきたAグループと合流。
小竹のみ、第二洞口より少し入って黎明の間を見物した。

14時、出洞して下山開始した。

(小竹 記)

注意!
豆焼沢・瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。