豆焼沢・瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート整備、ルート確認を目的として2023年6月25日(日曜日)埼玉県豆焼沢にある 「瀧谷洞」にて、ケイビングを行いました。

参加メンバー 4名
L 濱田、SL白石、川崎、飯島

ルート
第一洞口(8:40)→上のエンジェルホール(9:50)→下降点確認(10:20)→大聖堂(11:30)→下の大滝確認(12:30)→第一洞口(15:00)

5月28日の活動で上のエンジェルホールから大聖堂にSRT下降することができた。今回は前回の下降点のひとつ手前の落ち口から下降しルートを確認する。

予定より30分早く第一洞口から入洞。この秋に活動を予定しているIルートの下降の際の支点確保のシミュレーションをしつつ大聖堂に向かう。三つ子石から大聖堂までは複数ルートがあり、濱田Lは下方から、川崎は上方から、それぞれの道で進んだ。濱田の通った道は足を滑らせると結構深くまで落ちてしまいそうで見るだけで足がすくんだ。

大聖堂を抜け、上のエンジェルホールへ向けて登る。去年設置したロープは岩に擦れて一部外皮が破れてしまっている箇所があった。応急措置としてバタフライノットで傷ついた部分を避けるようにした。ローププロテクターの改善が必要である。

上のエンジェルホールで合流後、斜め右うしろにトラバースして、大聖堂の上にあたるポイントに進む。途中、滴下水でできた小さな水たまりがあった。滴下水が落ちて水管ができる様子は見ていて飽きない、きれいだった。

前回の下降点に垂らしてあったロープを引き上げ、今回の下降点にロープを張りなおす。足元がやや悪くすべったら大聖堂まで40m落っこちるので危険だ。10.5mmのロープは汚れと水で太くなり、とても扱いずらくなっていた。ロープを張りなおすことは成功したが、50mのロープで下まで降りられる保証もなく、降りられない場合の登り返しを考慮した際にあまりにロープが扱いづらいため今回は下降を断念することになった。

上のエンジェルホールから大聖堂にSRT下降し、大聖堂の上の大滝や斜め滝に出るルートまで行けないか観察。大聖堂右手奥にロープを張るには支点の位置があまりよくなく、リギングが必要であると判断し、こちらも断念。大聖堂右手前の穴であれば支点を確保して下降できると判断し30mロープを下ろしてみる。

まずは濱田Lが下降。20分経っても音沙汰がなく、上に残されれたメンバーは少し不安だった。30分弱経過後、濱田が戻ってきた。30mいっぱいいっぱいで下のテラスに到着するとのこと。川崎、白石、飯島の順に下降。

10mくらい降りたところでひとつめのテラスにたどり着く。そこから、ムーンミルクで壁に足をつきづらい壁を10m+ほど降りるとロープぎりぎりで下に到着。左手に下の大滝、右手には空間が続いていることが確認できた。右手に見える空間の一つは三つ子池につながっているとのこと。水しぶきでカメラがくもり、ろくに撮影ができなかった。またロープが足りず、安全に足をつけるところがなかったので今回はロープを付けたままあたりをできるだけ観察した。

下で合流ができないため一人ずつ順番に下降し、観察した。だいたい一人20~30分くらいで登り終わり、14時過ぎにロープを撤収し、大聖堂を後にした。

上のエンジェルホールの下降、大聖堂からの下降いずれの下見はできた。次回は50mロープで再チャレンジしたい。

注意!
豆焼沢・瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。

(白石 記)