豆焼沢・瀧谷洞探検ケイビング

PCCでは、瀧谷洞研究のためのルート整備、ルート確認を目的として2023年5月28日(日曜日)埼玉県豆焼沢にある 「瀧谷洞」にて、ケイビングを行いました。

参加メンバー 6名
L 濱田、SL 臼倉、今野 、川崎 、塩田 、飯島(桂)

ルート
第一洞口→下のエンジェルホール→上のエンジェルホール→大聖堂→第一洞口

5/27
22時30分 宴会開始。
24時 就寝。
就寝後、川崎と臼倉がいるテントの外で何やら荒らす物音が…。
外に出るとキツネだった。
食料はテント内に入れていたが、宴会のゴミ袋を外に置いたままだったのが失敗。
何とかキツネからゴミ袋を奪い返し、散乱したゴミを片付けテント内に入れたが、食料の匂いが気になる様子。
その後も何度も来てテント脇でゴソゴソする。1時間ほど来ては追い払うを繰り返す。
次回からは食料もゴミも、車に入れておくように気をつけようと思った。
来たのが熊ではなくて良かった。

5/28
5時 起床。
6時 出発。
アプローチは毎度の事ながら、少しずつ崩れている。行き帰りで2箇所、ロープを追加した。

9時 入洞。
刃渡りのSRTを終えたらルートが分かる今野は塩田と、臼倉は飯島と、濱田は川崎と3グループに分かれて移動。
SRTの待ち時間を減らす為、後続を待たず、下のエンジェルホールを登った所で落ち合う事にする。
濱田と川崎は、刃渡りに設置してあった10ミリ20mロープを最初のホールへ落としてから移動。
下のエンジェルホールを登る。
ホール下に残置してあった10.5ミリ50mと10ミリ30mロープを大聖堂への下降に使うので、ロープを引き上げる。

下のエンジェルホールを登ると真っ白な水溜り。

11時 ここから濱田以外は初となる、上のエンジェルホールへ向かう。
セルフを取り登る。

上のエンジェルホール下部。

上のエンジェルホールへは、濱田は最初はロープでビレイ取って、ラダーで登りチェック。
まだラダーは使える状態だったが今後の為、次回はもう一本ロープを追加。
他メンバーはSRTで登り、上のエンジェルホール上部へ。

そこから狭いクラック状になる。
壁が剥がれた様になっていて面白い通路だった。
そこを抜けると、見事な鍾乳石。

鍾乳石の手前にある第一スカイラインへの入口も確認。
このチムニーを登るのは、ツルツルで滑りそうだし良い支点も無く、最初にフリーで行く人は怖そう。

この下は大聖堂へと続く深い割れ目が続く。濱田が降りてみるが、狭かったり、良い支点が取れる降り口がない。

来た道を戻り、下へ行くとムーンミルクがたっぷり。
上のエンジェルホールは真っ白なムーンミルクの世界だが、ここが1番ムーンミルクが溜まっている。狭い箇所は体を横にしてギリギリ通過出来るほど。
皆んなケイビングスーツが真っ白になった。

この一帯、見どころが多く、しばし満喫。
SRTで一段降りて、上のエンジェルホール下部へ戻る。
11時50分 大聖堂へ向け、濱田がリギング開始。
50mロープを使用し、予備で30mを持つ。
大きな岩で支点を取り、設置してあるボルトでバックアップを取る。
SRT横の、深い割れ目の続くルートへ入って行く。

下降入口は狭い。
その横にも深い穴がある。ここを下降すると、どこに降りられるのか…ここも降りてみたい。
12時5分 大聖堂に向け濱田、下降開始。
最初は体と荷物が挟まり、身動きが取り辛い。狭い箇所が数m続く。
ローププロテクターは2個使用。
斜めに降りて行くとすぐに大聖堂ホールの大空間になる。
圧巻の景色。ここをSRTで下降する気持ち良さ。
リギングと横移動でロープを10mほど使い、ロープの余りはさほど無かったので、約40m弱の下降だったと思われる。
大聖堂の放水路側へと降り立った。
使用したロープは10.5ミリだったが、水を吸い更に太くなり下降がスムーズにいかない。
6人全員が下降するのに1時間ほどかかったので、SRT待ちが寒かった。
次回は上からロープを回収し、このロープは今後SRTには使用せず、アプローチなどのルート整備に使う事にする。
30mロープは使用しなかったので大聖堂下に残置した。

13時40分 出洞。
河原で洗濯。
17時20分 下山。

春はなかなか天気に恵まれず、瀧谷洞を企画しては中止になった。
今年、1発目の瀧谷洞は充実した活動となった。
大聖堂を下降する日が訪れるなんて、メンバー皆んな感無量であった。

注意!
豆焼沢・瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。

(臼倉 記)