2000年6月17日(土)、曇りのち雨。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川源流の大ガマタ沢にある大ガマタ沢・ケイ谷洞で練習ケイビングを行う。参加者は芦田、内山、大喜多、小山、佐藤、廣瀬の計6名。
早朝、寝不足の中、出合いを出発して1時間30分程度でケイ谷洞の洞口に到着した。
ケイ谷洞は、洞口は小さいが、洞内は巨大なクラックがずっと続いている。とりあえず、わき目もふらずピラミッド回廊の入口まで行った。ピラミッド回廊は中央にクラックが走る下りの斜洞で、帰りは登り返すのがきつそうであった。
そのピラミッド回廊を下ると、ケイ谷洞最大の石筍があるはずであった。しかし、残念なことに、石筍はバラバラに破壊されており、見ることができなかった。そこから少し上方に進むと鍾乳石ホールに到達した。
ここから先は上級者コースで、さらに難易度が上がるらしい。いきなり13mくらいの非常に滑りやすい斜洞を登らなければならなかった。しかし、今回は廣瀬が先頭で登り、上からラダーを降ろしてくれたので、みんな楽々登ることができた。次に現れた難所は長さ2mほどのクラックであった。ここは距離が短かったのでチムニーで簡単に渡ることができた。
その次に現れたのが、ケイ谷洞最大の難所「魔のクレバス」であった。ここは幅50cm、長さ6m、深さ35mのクラックである。チムニーでクラックの上をすばやく6mほど移動しなければならない。失敗して落ちれば、深さ35mのクラックの途中に、くさび状に引っ掛かり、自力で上がることは不可能である。今回は小山が先頭で渡たることになり、緊張の中、向う岸にたどり着いた。そして、早速ラダーを吊り橋状に設置して、みんなが、それを渡ってきた。
その後も、ところどころにチムニーをする箇所があったが、大したことはなく、ついに最奥部の「竜の泉」に到達した。竜の泉は青く、非常にきれいであった。その後、「竜の風呂桶」と「第二下層部」を見学して戻ることにした。
帰りは登り返しとなるチムニーが多く、おまけに体も泥で汚れ、滑りやすくなっていたため、より困難であった。
ケイ谷洞にはまだ未探検の場所が数多く残されているので、次回は、それらを探検したいと思う。
(小山 記)