石舟沢鍾乳洞・仏石山鍾乳洞・神流川貫通洞体験・練習ケイビング

1.活動日程

1999年11月14日(土)

2.目的地

埼玉県秩父郡大滝村中津川石舟沢の石舟沢鍾乳洞、埼玉県秩父郡大滝村中津川の仏石山鍾乳洞、埼玉県秩父郡大滝村中津川神流川の神流川貫通洞の3洞。

3.参加者(敬称略)

芦田、内山、長尾(ゲスト)の計3名。

4.活動内容(概略)

この日は晴天で紅葉シーズンを迎えていた。長栄橋に着くまでに道沿いに車を止め、カメラを構える人が多く見られた。入れ替わり、送迎バス等に道を阻まれ続けたので予定より少し遅れて長栄橋に着くことになった。
午前中は石舟沢鍾乳洞を巡ることになっていた。洞口までいつものコースを登って行く。8月の豪雨の影響で沢の形状がかなり変わっていたらしい。第二洞口から入洞し、一通り観光コースを巡り、新支洞も一本開拓して出洞する。第一洞口前で昼食を取り、仏石山へと場所を移動した。
仏石山鍾乳洞は古くから知られている洞窟で、ガイドにも載っている。資料によると、この穴の200m上流には竪穴が存在するらしい。そんな話をしながら洞口までの山道を登った。仏石山鍾乳洞にはゲストの長尾さんと内山のみ入洞した。芦田さんは洞口前で昼寝をするという。ところが観光をすませ出てきてみると洞口前には誰もいない。その時、ちょうど芦田さんもどこからか戻ってきて、聞けば新洞がないか沢沿いを歩いていたらしい。しかも、すぐ近くで竪穴を発見したという。見に行ってみると確かに露岩に斜めに続く穴が開いていた。中を覗いてみると、2m先までは斜洞が確認できるが、その先がどうなっているのかよく分からない。中に入り、覗き込んでみると、そこからは大きく竪穴が開いていた。洞壁には白いフローストーンもあり、完全に溶食でできた竪穴だった。この日は竪穴装備もなく、リギングできるメンバーもいなかったため、洞内の調査は次回へと持ち越した。そこで「仏石山の竪穴」という名称だけ決定して仏石山を後にした。
この日、最後の洞窟の神流川貫通洞まで車で移動する。この穴は前にPCCで測量を行っている。川岸に洞口が2つあり、貫通していることからこの名前になったという。洞口はかなり大きい。ところが、その先のルートが見当たらない。貫通洞という名の割には狭いルートで繋がっているだけなのか? と思ったが、内部の形状が変わってしまったらしい。これも8月の豪雨の影響なのかもしれない。とにかくルートを発見し、今でも貫通していることを確認、往復して出洞した。以前は立ったまま通り抜けができたらしいが、一部匍匐しなければならなくなっていた。
(内山 記)