孫惣谷出合いの水穴練習ケイビング/孫惣谷洞窟探索

1999年4月18日(日)。曇りのち雨。東京都西多摩郡奥多摩町の日原川支流孫惣谷で第1次洞窟探索及び孫惣谷出合いの水穴で第2次練習ケイビングを行う。参加者はPCCより芦田、洞窟探険隊より大喜多宏水氏、NTC洞窟探検隊より小山啓介氏の3名。
 9:00に奥多摩駅で集合し、孫惣谷出合いに向かう。出合い付近で車を止めると、さっそく探検装備に着替える。そして、3人で日原川の河原に降りる。天祖山に向かう林道の橋直下には孫惣谷出合いの水穴がある。前回の探検(1985年9月1日)の時は洞口付近が深い淵になっていて、日原川を泳がないと入洞できなかったが、なんと、現在は多量の土砂で淵が埋め尽くされ、足首まで水に濡れるだけで洞口にたどり着ける。
 当初の予定を変更して、急遽、孫惣谷出合いの水穴にも入洞することにする。芦田を先頭に中腰で入洞を開始する。途中、天井が低くなり、洞床が深い泥となる。そして、最奥部のホールに出ようとしたところ、そのホールが存在しない。前回の探検で入った4畳半ほどの鍾乳石があるホールは土石で埋め尽くされていて、半畳ほどの空間があるだけだった。わずか15年足らずで、これほどまで変容してしまうとは驚きであった。
 その後、午前中は孫惣谷を遡りながら、洞窟探索を行う。奥多摩工業の天祖山採石場手前まで探索したが、左岸側で人間の入洞できない水穴を1本確認しただけであった。そこで午後は日原川の孫惣谷出合いからの下流付近での洞窟探索や日原百穴洞群の調査を行う予定で、下山を開始したところ、雨が降り始め、それらも中止せざるを得なくなった。
 雨の降る中、急いで着替えをすまし、車の中で昼食をとりながら、洞窟情報の交換などをしてすごし、15:30、帰途についた。
(芦田 記)