鉄砲沢第1次洞窟探索/大血川新洞練習ケイビング

 1994年6月18日(土)、埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)大血川支流鉄砲沢で第1次洞窟探索を行なう。参加者は芦田、辻、濱田の3名。
 鉄砲沢での洞窟探索は失敗に終わった。地質図に載っていた石灰岩体が見つからなかったからである。北の方から探索したので、もしかしたら南の方にあった可能性も否定できないが、途中で地図とコンパスを落としてしまったため、洞窟探索は午前中(6:30~11:30)で打ち切った。
 午後からは大血川新洞に練習ケイビングに出かけた。久しぶりの向かい谷は雰囲気がずいぶん変わってた。植林された木々が大きくなっていたし、林道工事の影響かどうか不明であるが、沢全体が多量の赤土で汚されていた。せっかくの石灰岩地形独特の沢の美しさが台無しでだった。
 大血川新洞の洞口付近はすっかり草木に覆われ、すぐに見つけることができなかった。また、洞内には獣が冬眠したあとがあり、PCCが最後に行った以降、だれも訪れていない感じだった。
 第1水流の源流部の天井にある埋没部を辻と濱田が少しいじったところ、大きめの石が1個とれ、ポッカリと穴が開いて、行き先が見えるようになった。その上には第3水流の滝ホールに匹敵する空間が確認できた。のぞいてみた雰囲気からすると、大きめの通路という気もしないでもない。もう少しディギングを進めないと、人間が突破できないが、もし、突破できたら、大血川新洞が大洞窟に化けるかもしれない。洞内を流れる水の総量が瀧谷洞より多いのではないかというくらい多量なので、可能性は十分にある。
 大血川新洞は辻、濱田両会員ともけっこう気に入ったようだった。久しぶりのケイビング(測量じゃない!)だったせいか、芦田もけっこう楽しめた。次回は探検ケイビングでディギング作業を行ないたいと思う。
(芦田 記)