中津川支流神流川貫通洞測量ケイビング/仏石山鍾乳洞練習ケイビング

1986年8月24日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)の中津川流域の中津川支流神流川貫通洞で第1次測量ケイビング及び、仏石山鍾乳洞で第1次練習ケイビングを行う。参加者は芦田、白幡、深田の3名。
 今回は、前回の洞窟探索によって発見した中津川支流神流川沿いにある中津川支流神流川貫通洞の測量を行った。この新洞は川の蛇行部分の内側尾根内にある石灰岩体にバイパス状に形成されたものである。上流部の第一洞口は、高さ4m、幅20m、奥行き25mのホール状で、その奥に続く狭洞を抜けると再び広くなり、高さ3m、幅15mの下流部第二洞口に至る。
 測量の結果、この新洞窟は全長70mで、二次生成物は認められず、水流も現在は見られないことが判明した。しかし、増水時には川の水が直接流れ込むものと考えられる。
 この後、川沿いに洞窟探索を行いながら下流の中津峡まで移動して、仏石山鍾乳洞を探勝した。この洞窟は全長115mの横穴型鍾乳洞で、洞口付近には石筍などの二次生成物がある。また、洞内は変化に富み、初心者には結構楽しめる洞窟である。しかし、ディギングでのびる可能性はないと思われる。
(深田 記)