滝根カルスト洞窟調査

 1985年5月3日(金)~6日(月)。福島県田村郡滝根町で滝根カルスト第4次洞窟調査を行う。参加者は芦田、深田、白幡。
 初日は、『ねこじゃくし』の調査を行なった。これまで、入れないと言われていた流入口であったが、深田、白幡両会員がアタックしたところ、簡単に通り抜けることができた。しかし、内部は崩落岩塊の狭い隙間で、横に約3m程行き、水が激しく落ちる中を2.5m程降りると、崩落状態がひどくなり、先に進むことはできなかった。ディギングをするには、あまりにも危険過ぎるので、それ以上は断念しなければならなかった。
 2日めは、大滝根の北にある早稲川の山間部で洞窟探索を行なったが、行き帰りとも徒歩だったため、あまり細く探索することができなかった。大きな石灰岩の露岩は確認できなかったが、転石は多少見られた。
 3日目は、仙台平のカルスト台地上と、その東側斜面で洞窟探索を行なった。しかし、湧水を数ヵ所で確認しただけで、これといった成果を上げることはできなかった。ただし、今後、さらに綿密な探索を行う必要があると思える場所であった。
 最終日は、仙台平の西側斜面の探索を行なったが、ここも時間切れで、なんら成果を上げることはできなかった。最後に『入水鍾乳洞』を見学して、帰途についた。
(芦田 記)