日原洞窟探索

1984年6月17日(日)。曇りのち雨。東京都西多摩郡奥多摩町日原で第4次洞窟探索を行う。参加者は芦田、小谷野、深田の3名。
 午前中は日原川右岸の山腹を探索する。小さな洞窟を2洞確認する。前者を『日原の百穴第一七洞』と命名。後者の方は15mの横穴に石筍、石柱、つらら石、カーテン、フローストーン、洞窟珊瑚などが豊富に見られる。『七色美人の穴』(『日原の百穴第一八洞』)と命名した。
 午後からは前回の洞窟探索で発見した八方美人の穴の再調査を行う。洞内の二次生成物を破壊するのに使用されたと思われる錆びた金具を回収した。二次生成物の破損部分がかなり再発達していることや散乱した二次生成物の破片が洞床に固着しているものなどが多数あることから、洞内破壊はかなり昔に行われたと思われる。
 そのあと、日原川左岸沿いの斜面で洞窟探索を行ったが、とくに成果はなかった。これで今シーズンの日原での洞窟探索は一応終了した。結局、日原の百穴群は鍾乳石の豊富な3洞を含む、計18洞となった。
( 芦田 記)