PCCでは、瀧谷洞ABCの残置物撤去を目的として2024年11月24日(日)埼玉県にある 「瀧谷洞」にて活動を行いました。
メンバーは、L林田、SL臼倉、川崎、今野、長井の5名。
いつもの活動と異なり、非常に軽い大容量ザックを背負って、全員がひょいひょいとABCへ到着。長井は今回が初の瀧谷洞アプローチであったが、特に問題なくついてくることができた。
到着してすぐ、林田と臼倉はABCの残置物整理へ、今野と川崎は周辺調査へ、長井は第三洞口付近の蜘蛛採集(研究用)へ、それぞれ向かった。
残置物の整理
瀧谷洞は過去の経緯からABCに非常に多くの残置物がある。とても古いものなので、その99%は今は使うことができない状態である。中には発電機や鉄梯子などの重量物もあり、2026年夏までの完全撤去を目指す我々にとっての壁となっていた。
以前の活動でだいたい全ての残置物の写真を撮っており、それを元に林田が残置物リストを作成していた。改めて臼倉と二人で残置物を整理しながらリストを確認したが大きな差は無く、重さは全部合わせてざっくり500kgくらいはありそうだ。
細かな残置物はゴミ袋に詰め、大きな残置物は種類ごとにまとめていく。長尺物は素手で折れる範囲で折り、一部のものを残して運べるサイズにした。1-2時間のうちに、ABC内をすっきりと整理することができた。
鉄梯子等については、次回以降の活動で機械式の工具で裁断することとした。
今回は残置物撤去自体が目的の活動なので、これらの残置物の中からなるべく重い荷物を持って帰ることとする。今野と林田は体力もあるため、特に大きく重い発電機(林田担当)と二口バーナー(今野担当)を選択。その他重いものからそれぞれのザックに詰めたり挟んだりして、計画よりも多くの残置物を撤去することができた。
周辺調査
今野と川崎で、瀧谷洞周辺に未発見の洞窟が無いかどうかを確認した。結果、1つ未発見の洞窟らしき穴を発見した(中まで入ってはいない)。崖を登攀すれば入れる可能性があるため、今後の活動で確認したい。
第三洞口周辺の蜘蛛採集
長井は大学院で蜘蛛の研究をしており、今回の活動のついでに第三洞口周辺で蜘蛛の採集を行った。結果、数匹の蜘蛛を発見し採集。今後の研究結果が楽しみである。
地獄の下山
12時半ごろ全員がABCに集合し、それぞれのザックを背負う。重量物担当の今野と林田のザックは、思わず笑ってしまうほどの重さがあり、バランスを失いやすいためかなり慎重に下山する必要があった。
他のメンバーのザックもかなり重く、休憩しながらゆっくり降りようという話をして出発。
(帰宅後判明したが、発電機を丸ごと入れた林田のザックの重さは45kgを超えていた。おそらく今野のザックも同じくらい重かったに違いない)
50-100m毎に小休止を取りつつ、4時間かけて16時半に下山した。特に林田と今野はへとへとになったことは言うまでもない。
今後の方針
今回の活動で、計画よりも多くの残置物を撤去することができた。次回の活動は春になってからになると思うが、各活動のたびに少しずつでも撤去を続け、できるだけ前倒しでの完全撤去を目指したい。
(林田 記)
注意!
瀧谷洞は、一般の方の入洞が禁止されています。