向かい谷鍾乳洞探検ケイビング

PCCでは、ルート確認、SRT活動を目的として2022年9月15日に埼玉県秩父市大滝にある「向かい谷鍾乳洞」にてケイビングを行いました。

6.参加メンバー 4名
L 濱田、SL 内田 、SL臼倉 、中村

向かい谷鍾乳洞は下に3段の縦穴、上にも続いており深さ約 60mになる。

PCCでは2001年に向かい谷鍾乳洞に行っており、2002年〜2017年の活動記録がない為、詳細は分からないが長年、人が入っていない洞窟だ。
2022年6月22日に行ってみたが、ルートミスで時間切れし洞口を見つけるのみで終わった。
今回は、そのリベンジ。

6時過ぎ 小雨の中スタート。
高巻きの土の急斜面はぬかるみ、酷く滑る。
前回同様トラバースに補助ロープと崖の下降でSRTロープを出し、ロープは残置し帰りに回収する。
沢登りの後は、標高差120mほどの急登。この最後の登りがキツい。

9時半 入洞。
1ピッチ目、約32m。50mロープ使用。
濱田がリギングし下降する。途中リビレイしたいポイントにアンカーはあるが、錆びて土が入り使い物にならない。プロテクター2個使用したが、岩とロープがすれる箇所がある。
次に行く時はボルトを打つ!
上に続くルートは下三分の一しか見えなかったが、次回リビレイのアンカーが取れればトラバースラインを作り上のルートにも行ってみたい。

横穴に入って行く。
2ピッチ目、約8m。内田がリギング。25mロープを使用し、3ピッチ目までつなげる。

横穴に入って行く。
水が流れ出す。
3ピッチ目、約6m。
滝の様になっている。ロープを垂らしてみたが必要なく、チムニーで下降した。

狭い横穴から風が吹いている。
途中まで入ってこれ以上は進めないので戻る。
この辺りは二次生成物が綺麗だ。

内田、中村がロープ回収を行う。
13時 出洞。

獣骨調査
前日のミーティングで芦田会長より、1ピッチ目の底で獣骨調査をするよう頼まれていたので探す。
ホール下の一帯は落石で埋め尽くされており、石をどかして探すも下顎しか見つけられなかった。
下山後に報告すると、柏木さんからアナグマである事を教えてもらった。
大きなカタツムリの殻が沢山あって、こちらも柏木さんからヒダリマキマイマイであると教えてもらった。上から土砂と共に落ちてきたのかもしれない。

また芦田会長より落石が多発するので下降したら横穴に逃げる様にとの事だった。
壁にぶつかった落石が跳ね返り横からもくると。
上からも横からも落石とは、何て恐ろしい洞窟だ。
入口からすぐ縦穴構造で、人が入らない間に雨や土砂で、だいぶ石が落ちたのか?心配されたほどの落石は無かった。
とは言え多少はあり、大きい石の落石もあったので、今後も活動する際は注意したい。

(臼倉 記)