婆々穴ファンケイビング

2020年6月6日 土曜日
静岡県富士宮市にある「婆々穴」にて活動してきました。
この「婆々穴」はその昔、その穴に老婆が捨てられてしまったと言う伝説があり、人の大腿骨らしき骨が発見された!?と話題にもなった事がある穴で、いろいろな意味でドキドキ感のある穴でした。(その事実は未だ謎のまま)

メンバーは濱田、林田夫妻、今野、渡邉、池田、臼倉、白石、澤木の9名。うち4名は今年に入ってから入会したばかりのケイビング初心者で、一週間前に橋の下でのSRT訓練を受けたばかり。初めての竪穴ケイビングです。そしてコロナの影響もありしばらく活動出来なかったため、ベテラン組も久しぶりのケイビングでした。

今回は穴の近くまで車で行く事が出来たので、穴の側に車を止め、SRT装備を装着。先に現場に到着していたメンバーが既に穴に降りるロープをセッティングしてくれていました。

前回の橋の下での訓練とは違い、ヘッドランプと噴火口からのわずかな光しか入らない暗闇の中でのSRTです。なんとヘッドランプ で上から照らしても底が見えない!!

まずリーダー濱田に降下の手本を見せてもらい、互いに装備の点検を入念に行った後、上級者に1つずつ手順を確認、教えてもらいながら9名全員が無事降下。

降り立つと底はとても大きく、きれいな形のドームになっていました。
上を見上げると小さな穴から見える綺麗な緑や空、差し込む光がとても綺麗で、しばらく見とれてしまいました。

横に伸びる穴は2カ所。20分くらい迄は立って歩く、もしくは中腰くらいで進める大きな洞窟が続きます。

その後はSRT装備を外して匍匐でないと通れないくらいの狭洞も何カ所かでて来たので、メンバーはグループに分かれ、一部のメンバーで最深部を目指す事に。
最終的に、時間の制約もあり、本当の最深部迄はたどり着く事は出来ませんでしたが、それでも入り口から少なくとも一時間は進み続け、1985年に東海大学の海洋学部が設置した当時の最深部の記録も通り過ぎ、その先にあるホールまでは行く事が出来ました。

次来る時はしっかり体力もつけ、時間をかけてさらに奥まで行ってみたいなと思いました。

入り口まで戻り最後に待っていた試練はSRTを使って登る事。今回は洞口から底まで20mほどあるので、前回の訓練よりもずっと長い距離を登らなくてはいけません。体力も時間もかかりましたが、先輩方のアドバイスのお陰で、登っているうちにこつも掴めるようになってきて、最後の方はスムーズに登れるようになりました。自分の身体に合う装備を使う事の大切さを実感!!

洞窟を出てからは食事をとったり、周辺の木イチゴ摘みや山椒摘みを楽しみ、体力のある者は再びSRTの練習をしたり、各々の時間を満喫しました。

SRTを使えるようになった事で、楽しめる洞窟の幅も広がり、今までよりもさらに洞窟の魅力に引き込まれて行くような気がします。

もっともっと色んな洞窟にいってみたいと思いました。

次回は天気がよければ洞窟探索!!新しい洞窟の発見なるか!?乞うご期待です。

(澤木 記)