日原洞窟探索

1984年5月20日(日)。曇り時々雨。東京都西多摩郡奥多摩町日原で第2次洞窟探索を行う。参加者は芦田、深田の2名。
 三又洞のある日原川上流付近は、以前から有望視されていた地域で、この日は鉱山を過ぎた左岸の岩壁で洞窟探索を行った。
 まず、前回の探索で確認した埋没洞口へ直行する。芦田が3時間ほどかけて掘るが、今回は成果なし。その間に深田が急斜面の途中で縦穴を発見していた。全長は15mと規模は小さいながらも、石筍、石柱、つらら石、カーテン、フローストーン、ミニリムストーンなど二次生成物が豊富で、ディギング作業しだいではまだ延びる可能性がある。一応、『月下美人の穴』(『日原の百穴第九洞』)と命名した。
 その後も、2人で洞窟探索を続けた結果、次々と新洞が見つかる。なんと30分に1洞のペース! 規模は5m前後と小さいながらも、それぞれ二次生成物が存在する。結局、今回だけで7洞を発見した。前回の4洞と合わせて計11洞。したがって、今後は特別なものをのぞき、『日原の百穴第一洞~第一一洞』と番号で呼ぶことに決定した。最終的には30洞近く発見できそうである。
( 芦田 記)