大沢の熊穴落とし物探索・第一洞第二洞連結部確認

探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?
カバンの中も 斜面の下も
探したけれど見つからないのに

1/28大沢の熊穴ファンケイビングにて、事もあろうに、私は新品ケービングハーネスと新品GoProを、切り立った崖の下に落とし紛失した。

恵まれたことに、PCCのメンバー方が探しものをしてくださるということで、本日に至る。また、1/28の活動では見つけることのできなかった、大沢の熊穴の第一洞第二洞連結部の確認を行う予定で、探しもの三昧の一日が始まる。

本日のメンバーは、林田・濱田・臼倉・川野・今野・山田の6名。ドローンを用いて紛失物の位置確認の後、ロープを使用して斜面を下り回収、その後、大沢の熊穴に入洞、第一洞第二洞連結部の確認を行う予定である。

午前10時頃、まず、ドローンを用いての探索を試みる。足場が安全で開けた場所で、洞口近くまでドローンを飛ばす。最初は調子よく飛んで行ったものの、洞口のある斜面に近付くにつれ、電波の干渉物が多くなり、動きが不安定となった。

次に、洞口まで全員で移動し、そこを起点にドローンを飛ばそうと試みる。しかし、洞口付近では立木による枝が空一面に広がり飛行の妨げとなるため、ドローンでの探索を断念することとなった。

ドローンから撮影された映像は思っていた以上に鮮明で、新洞探索や洞内探索でも有用だと思われる。今後の活躍に期待。

午前11時頃、周辺の木々を支点にロープを設置し、SRT装備を使用して切り立った崖下の探索を行う。ロープは50m×2本、30m×1本の計3本を使用。紛失物がかなり下まで落ちたと予想されるため、横に位置をずらしてロープを張るのではなく、直列に張って下へ下へと降りていく形となった。

ハーネスの無い私は、安全の確保できる洞口付近で待つことしかできなかった。待つこと1時間半、下方からの「わああああああああ」、「うえええええええい」という声と、LINEでの「SRT発見報告」というメッセージから、無事にハーネスとGoProが見つかったことを知り、安堵した。

洞口より110m降りたところに棚状になった場所があり、そこにハーネスとGoProが落ちていたようである。先頭を降りて行った濱田がハーネスを発見、その上方で見ていた今野がGoProを発見した。GoPro本体と2つの電池は問題なく作動し、すべて元通り私の元に帰ってきた。

ハーネスが戻ってきたので私も早速装着し、SRT練習もかねて急斜面を下り登りしてみたが、本格的に高さのある崖でロープ1本に身を任せることにビビり、へっぴり腰になった。また、ロープと地面がすれることにより、上から土が顔に向かって降ってくるような状況で、洞口まで登るのに非常に難儀した。このような過酷な状況で体を張ってハーネスとGoProを探してくださった皆様に感謝してもしきれない。本当にありがとうございました。

午後1時頃、一人ずつ大沢の熊穴の深いクラックをチムニーで下降。前回見つけられなかった第一洞第二洞の連結部を探すべく、先頭林田はルートを変えて下降したようだが、行きつく先は前回と同じ地点であった。

連結部を把握しているベテラン濱田の到着を待つ間、洞内を探索していたメンバー1名が新品の高輝度ライトを暗いクラックに落下させた。体が入るところまでは探しに行ったようだが、残念ながらライトの光を見つけられなかったようである。私が紛失した荷物を探しに本日の探索に参加したばかりに、自らの新品ライトを失うなんて、、、申し訳ない気持ちである。

ここで、ベテラン濱田が合流、第一洞第二洞連結部の確認を行った。どうやら前回細狭すぎていくら何でもこれではないだろうと判断した部分が、まさに連結部だったようだ。本日は連結部の確認のみ行い、時間も押していたためチムニーで来た道を引き返した。連結部を通り抜ける企画があれば楽しみである。

大沢の熊穴で新品の装備を紛失するのはジンクスなのか。

ハーネス・GoProもライトの例でも、本人が一度は「落とすかも」と思いはしたものの対策をしていなかった。今思えば当然のことだが、「落とすかも」と思ったら対策するのが当然である。危険の伴うアクティビティのため、これを教訓に、気を引き締めて今後の活動を行おうと思う。

穴の中へ 穴の中へ
行ってみたいと思いませんか?
ウフッフー

(山田 記)