2020年11月28日(土)、PCCでは青木ヶ原樹海にて、新洞探索を目的とした活動を行った。
今回の参加者は、林田、濱田、村野、澤木の4名。道の駅なるさわにて合流し、アクセスポイント付近に移動、装備を整え10:40出発。(何とメンバーの一人は朝の6時すぎから洞窟巡りをしているというタフさ!!www)
この日はとても天気がよく、予想より気温も高かったため、活動しやすく、空も明るくてアプローチは本当にきもちよかった!!
今回の探索活動は、事前に地形アプリを用いて探索ポイントの候補を3カ所ほどに絞っていた。活動時間がいつもより短めの予定だった事もあり、GPSを頼りにテンポよくポイントに向かいながら、その道中地形の変化が大きく、穴がありそうな箇所を、予定コースを外れない程度に調査していった。
まずは第1のポイント周辺を探索。それまではハイキングのような感覚で歩ける平で明るい道を進んでいたが、ポイントに近づくと突然地面がかなりでこぼこになり、崩れた形跡や、クラックが沢山出て来た。落ち葉が相当積もっていた為に、地面であろうと思って踏み込んだ所に実は穴が空いていて、足を突っ込んでしまう事も何度もあった。
元々足下に大きな空洞が合ったようにも思えるが、崩れてしまっているようで陥没口らしいものは無く、少し入り込めても4m程の小さな穴であった。
続いて第2のポイントに向けて移動。また途中は歩きやすく明るい森になる。一時メンバーの一人が反対の方向に進んでいたが、無線と叫び声で何とか合流。昼食をとりつつ、更に探索を進める。
第2ポイント周辺も、地形が代わり割れ目があったり、落ち窪んでいた所も多々あるが、なかなか人が入り込めるような穴や、陥没口は見つからず…
「中々新洞窟なんてやっぱりみつからないんだなあ」と思いながら探索を進める中で、見つけ入った穴の1つが、「お!?奥まで続いていそう!!!」という事で、みんなで連なって入ってみる事に!「やったあ!洞窟にもぐれる!!」
入ってみると、なんとその中は本当にきれいな筒状の穴になっており、全長も20m程!成人男性でも腹ばいで進めるサイズの穴がしばらく続き、最深部のぎりぎりまでほぼ同じサイズというとっても綺麗な洞窟だった。
この穴は「溶岩樹型」とのこと。溶岩樹型の中でも、内部が相当綺麗な状態で残っていた!!
この時点で予定の時間より押していたため、残るポイントは少し早足でむかうことに。といってもついつい気になる箇所が出て来てしまうので、なんだかんだ周辺を右往左往探索しながらであったが…w
丘を越え第3のポイントにも向かったが、こちらも収穫はなく…GPSを頼りに出発地点まで戻る事になった。復路の前半はかなり鬱蒼とした道無き道と、落ち葉に隠された天然の落とし穴にはまりながら歩くという感じであったが、途中からまた開けた整地された道に出る事が出来、気持ちの良い明るい道を帰った。
今回、無線も使用したのだが、数が3つしかなかった為、私、澤木ははぐれないように無線を所持しているメンバーのできるだけ近くを調査するようにしたが、穴探しに集中すると自分の思っていた方向と全く違う方向に移動してしまっている事も多々あった。(小さくても洞口らしきものがあると気になって気になって仕方が無い…笑)
メンバー同士距離が離れると、定期的に無線や大声で位置の確認をしながら、安全を第一に考えた調査にも心がけているので、まだ探索活動の経験が少ない私も、安心して参加する事が出来た。
今回は事前の地形図の様子から、大きな陥没口がある事を期待したが、陥没口らしい陥没口は発見する事はできなかった。それでもあの綺麗な溶岩樹型に出会えた事はとても嬉しい事だった。
「良き穴であった。」
by濱田 ^^
次回の探索も楽しみである。
(澤木 記)