レスキュー訓練/倉沢谷新洞巡検

PCCではレスキュー訓練および倉沢谷にて発見した新洞巡検を目的として、6月16日(日) 5名(濱田、川野、伊野尾、臼倉、林田)で活動を行いました。

前半はレスキュー訓練として、まずは怪我人を背負っての搬送を想定し、スリングではなくロープを使った方法を実践しました。

この方法ではスリングを使う方法よりも痛みが少なく、長時間にわたる搬送にも耐えられそうです。また、前後の人間がスリングで引っ張る形をとれば、より安全に搬送が可能です。
要救助者が寝ている状態から背負う場合、複数人での補助が有効であることも確認しました。

次に、怪我人の引き上げを想定し、Zリグを使った1/3倍力システム、および1/5倍力システムを実践しました。

実際はその時の装備に応じてシステムの構成は異なりますが、今回はプーリーとハンドアッセンダーを組み合わせたシステムで練習しました。
ハンドアッセンダーの向きや掛けるロープの位置など混乱しつつも、しっかりと仕組みを確認しながら、全員が自力でシステムを組めるまでになりました。

さらに、カウンターバランスでの引き上げも実践しました。

Zリグよりも軽い力で怪我人を引き上げることが可能となるため、状況に応じて使い分けることができれば、より安全にレスキュー活動が可能になると感じました。

後半は、先日倉沢谷にてPCCが発見した新洞、「倉沢のふし穴」「倉沢の耳の穴」「倉沢の鼻の穴」の位置を参加メンバーに共有し、うち「倉沢のふし穴」「倉沢の耳の穴」に入洞しました。いずれも10m〜15m程度の穴でしたが、洞口に至るまでのアプローチがダイナミックで、十分に楽しむことができました。

継続的なレスキュー訓練によって、実際のレスキュー時の二次被害を無くしたり、また普段のケイビングにおいても心の余裕からより安全に楽しむことができるようになると考えます。
引き続きケイビング技術の向上に努めたいと思います。

(林田 記)