仏石山鍾乳洞練習ケイビング/仏石山の穴第二洞探検ケイビング

 1997年8月31日(日)、埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川の仏石山鍾乳洞で練習ケイビングを行う。また、以前に野中が発見した仏石山鍾乳洞前のガレ沢上部右岸にある落盤洞口のディギング作業を行う。参加者はPCCより植竹、野中の2名と小学校教諭の鷹野氏の計3名。
 仏石山鍾乳洞で練習ケイビングを行いながら、植竹がビデオ撮影を行う。洞窟自体は大したものではないが、撮影ではそれなりのものが撮れた。
 その後、仏石山鍾乳洞前のガレ沢上部右岸にある落盤洞口に移動した。この落盤洞口は入り口付近に大きな石が落ちていて人の入洞を阻んでいたが、行き先はあるように見えた。また、洞口からはわずかながらも気流が出ていて、奥が続いている可能性も大きかった。そのため、今回、ディギング作業を行うことにしたのだが、その作業は困難をきわめた。悪戦苦闘の末、約2時間後になんとか開口することができた。
 まず最初に洞口発見者の野中が匍匐前進で入洞する。しかし、ほかの2人が入洞する前に出洞してきた。洞内はすぐに人が立てる(天井高3~4m)ようになるが、行き先はトレンチ状になっていて、人が入れなくなってしまう。残念ながら洞窟としての全長は約10mほどしかなかった。一応、「仏石山の穴第二洞」と命名する。
 なお、この新洞で獣骨を1本採集した。長さは約15cmほどで、シカかイノシシあたりだと思われる。同行した鷹野氏の知り合いで埼玉県自然史博物館の人がいるので、その獣骨を鑑定してもらうこととし、その後は小学校の理科室に展示することになった。
(野中 記)