1985年4月28日(日)~5月6日(月)。岩手県の北安家地域で洞窟調査を行う。参加者はPCCから廣瀬、JCC2から菊池氏、佐藤氏の計3名。
今回は、夏(1985年)に予定している東北遠征の予備調査として、現地で洞窟及び流入口、流出口に関するヒヤリングを行ない、また、それらの情報の検証を行なった。
初日は『龍泉洞』の観光見学だけで終わり、本格的な調査は2日目から行なった。
2日目。追子沢、江川川沿いに歩き、流入口と流出口の位置を確認して回った。また、安家元村の流出口の状態も調査した。
3日目は上戸鎖から『岩井窟』にかけての沢筋で、水系調査と洞窟探索を行なった。
4日目は長内沢上流で水系調査と洞窟探索を行ない、午後は『音松穴』に入洞した。
5日目。再び上戸鎖から『岩井窟』にかけての地域で水系調査を行なった。また、上戸鎖の北西山中にあるドリーネの探査も行なった。水が流入しているので、ディギングすれば、洞口が開く可能性がある。この日は『わさらび洞』と『岩井窟』にも入洞した。
6日目は『氷渡洞』の北西部の山中にあるドリーネ群を探査し、この付近にあると推測されている“幻の竪穴”(深さ約80mで『氷渡洞』に通じている?)も探索した。さらに深さが40m以上ある『坪沢穴』にも入洞した。
7日目。南畑沢沿いの流出口の位置を確認し、各集落で洞窟に関する情報のヒヤリングを行なった。さらに山根町付近でウバーレ、ドリーネ群を探査し、『こうもり穴』(『得部洞』)にも入洞した。その後、端神の集落でもヒヤリングを行なった。そして、『端神洞』に入洞しようとしたが、洞口を発見することができず、入洞できなかった。
8日目は滝の集落で流出口の探査を行ない、さらにヒヤリングも行なった。
9日目は帰京に費やした。
(廣瀬 記)