ちょうちん穴練習ケイビング/SRT訓練

PCCでは、2019年8月25日(日曜日)5名(臼倉、川野、米川、高橋(体験)、林田)でちょうちん穴練習ケイビング/SRT訓練を行いました。

当初、第二洞から入洞し第一洞に抜ける予定でしたが、第二洞口付近でツキノワグマと遭遇したため、急遽予定を変更し第一洞のみのケイビングになりました。
実は先週8月18日、近くで男性がツキノワグマに襲われて大怪我を負ったばかりで、熊鈴を使うなど熊には警戒していました。ところが、熊が岩陰にいたためにお互いに発見が遅れ、また風がなかったこともあって獣臭にも気が付きませんでした。
幸い、洞口の位置を確認する声に反応した熊の唸り声でその存在に気が付いたのですが、結果5mほどの距離にまで接近してしまっていました。後ずさりしながら後退しましたが、襲われなくてよかったです。

ちょうちん穴は前日の大雨でドロドロの状態で滑りやすく、ケイビングスーツを着ていても下着まで濡れてしまうほどの状況でした。ゆっくり気をつけて移動しながら全員が最奥のプレートに到達でき、洞内を周回するルートの確認もできました。残念ながらコウモリは出てしまっており、いつものコロニーを見ることはできませんでした。

後半は熊に警戒しながら、ちょうちん穴近くでSRT装備の基本的な使い方、ロープ登攀中のアッセンダーからディッセンダーへの付替えを行いました。

洞窟は山奥にあることが多いため、熊との遭遇はそう珍しいことではないと思います。特に目撃情報が多い危険箇所では、常に大きめの声で話す、などの対策を心がけたいと思います。

(林田 記)

※「ケイビング 入門とガイド」では第1洞と第2洞、第1洞口と第2洞口が逆になっている。詳細はケイビングジャーナル第73号「東京都西多摩郡奥多摩町川苔谷「ちょうちん穴」の呼称」を参照のこと。なお、このページでは正しい表記に修正してある。