2000年7月1日(土)。茨城県北部地域の洞窟群で探検ケイビングを行いました。参加者は小山、大喜多の計2名です。
まず、はじめに北茨城市の花園鍾乳洞に行きました。洞口はあまり大きくありませんでした。入洞してみると天井高は1m未満で、しかも迷路状になっていました。これは全容を把握するのは疲れそうだなと思いながら主洞と思われる通路を進んで行きました。しばらくすると外光が見えました。第2洞口だと思いきや、ループしており、入ってきた洞口でした。
気を取りなおして再び奥に進むと、地底湖に到達しました。この地底湖にはメクラヨコエビと呼ばれる珍しいエビが生息していると聞いたので早速、探してみることにしました。すると体長2mm程度の小さな白いエビを発見することができました。最奥部は、この地底湖から少し先に行ったところでした。
次に洞口付近まで戻り、上層部や、まだ行っていない支洞を探検した後に出洞しました。
次に高萩市の大金田鍾乳洞第1洞(愛宕神社の穴)に行きました。洞口前には鳥居があり、洞口もりっぱだったので期待して入洞したところ、奥行きは5mもない洞窟でした。しかたがないので出洞後に周辺で洞窟探索をしたところ、匍匐で入れる小さな洞口を発見しました。さっそく、入洞してみると奥行き4m程度の洞窟でした。とりあえず、「大金田鍾乳洞第3洞」と命名しました。
次に大金田鍾乳洞第2洞に行きました。洞口は立って入れますが、すぐに天井が低くなり、匍匐となりました。洞内には、いくつものループが存在していましたが、花園鍾乳洞で匍匐に疲れていため、大雑把に回って出洞しました。
次に日立市の諏訪の水穴に向かいました。しかし、偶然、道沿いに直径4mほどの巨大な流出口を発見しました。さっそく、入洞してみると、洞内は真っ白で非常にきれいでした。しばらく進むと第2洞口があり、貫通洞でした。石灰岩の洞窟ですが、鍾乳洞ではなく手彫りのようです。川の流れを変えるために掘られたトンネルかもしれません。とりあえず、「諏訪の貫通洞」と命名しました。
諏訪の水穴からは大量の水が流れ出ていました。さらに洞床は泥が堆積しており、足を取られ、なかなか進むことができませんでした。しばらく進んで行くと、だんだん天井が低くなり、水の中を匍匐で進むようになりました。そのうち顔を水につけて進まなくてはならないほど、天井が低くなったので、諦めて出洞しました。
(小山 記)