内間木洞測量ケイビングに参加

1998年10月31日(土)~11月3日(火)、岩手県九戸郡山形村の内間木洞で測量調査が行われ、PCCからは小堀、山西の2名が参加した。

 この測量調査は4年ほど前から東山ケイビングクラブ代表の菊地敏雄氏が中心となって設立した内間木洞調査委員会が行っているものである。今回の調査に参加した団体は東山ケイビングクラブ、あぶくま・けいばぁず・くらぶ、江戸川ケイビングクラブ、PCC、亀戸ケイビングクラブ、Speleo Extremers、弘前大学探検部、秋田大学ケイビング部、明治大学地底研究部、杏林大学フィールドアドベンチャークラブ、立正大学探検部などであり、総勢30数名にも及ぶにぎやかな調査となった。
内間木洞は洞口から入って、すぐにある千畳敷と呼ばれる大きなホール(920平方メートル)から主に南北方向に伸びている4つの主洞で構成されている迷路状の横穴である。
今回の調査の主目的は測量だった。参加メンバーの測量経験を考慮して、一班3名からなる測量班を7~8班つくり、それぞれの担当場所に分かれて測量を行った。測量は11月1日と2日の2日間行われ、班の構成はその都度変更になったが、僕(山西)は2日とも稲妻洞と呼ぶ、クラック状の支洞の担当となった。小堀さんは初日は僕と同じ班で、2日目は北洞と呼ぶ迷路状の支洞の担当だった。
稲妻洞はZ字状に2回ほど曲がって入るが、通路はほぼまっすぐに伸びており、支洞も少なくわりと測量しやすい単純な支洞であったが、最終的な測図を1/100のスケールで書くことになったため、スケッチも念入りなものとなり、結構時間がかかってしまった。結局、僕の班が延ばした測線は2日間で238mだった。
稲妻洞の一番奥に銀河の滝と呼ぶ高さ13.5mの滝があり、人工登攀で登らなくてはならない。しかし、壁はしっかりしており瀧谷洞の上の大滝のような危険性はなさそうだった。
小堀さんが参加した北洞は迷路状で複雑な支洞であり、測量にはかなり手間取ったようだ。
今回は総勢30数名という大所帯の調査だったが、洞口前に古いが大きなプレハブの管理小屋があり、また、車で20分くらいの距離に温泉もあり、宿泊に関しては快適に過ごすことができた。また、期待された夜の宴会の部は、みんな、その日に行った測量データの整理や清書作業に追われ、静かでひっそりとしたものだった。
内間木の調査は今後とも継続していく予定らしい。次回の調査は3月の連休という話が出ている。
(山西 記)