1987年5月23日(土)~24日(日)。雨のち晴れ。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川大ガマタ沢源流の大ガマタ沢・ケイ谷洞で第6次探検ケイビングおよび第3次測量ケイビングを行う。参加者はPCCより芦田、白幡、深田の3名。江戸川ケイビングクラブより後藤聡氏。東京農業大学探検部より呉俊一郎氏。
今回は『鍾乳石ホール』より奥にある下層部の測量が目的であったが、ついでに『大回廊』の地底湖とは反対側にあるエントツ穴の探査も行うことにした。グループを2つに分けて、片方が測量を行い、もう片方がエントツ穴を探査した。
エントツ穴は下から見上げると、ずいぶん続いているように見え、非常に怪しいルートだった。しかし、ほとんど垂直に近い傾斜にもかかわらず、穴の直径がチムニーできないぐらいに大きく、さらに洞壁がもろくて崩れやすく、登るのが非常に困難な所だったのである。今回はハンマー・タガネとシャベルを使って、足場を切りながら登ってみたが、約15m程登ったところで、行き先の続いていないことが確認できてしまった。
測量の方は順調に進み、無事に終了した。そのうえ、偶然にも下層部にあるクラックと本洞の『魔のクレバス』が上下で通じていることが判明した。
(芦田 記)