1983年12月18日(日)、東京都西多摩郡奥多摩町大沢で第3次洞窟探索を行なう。参加者は芦田、廣瀬、深田の3名。
まず、大沢の熊穴がある右岸の上流に向かって探索を行なう。5mほどの狭い縦穴を発見する。『大沢の小天狗穴第四洞』と命名。そのまま標高900m付近まで前進し、一旦、沢に降りて、今度は左岸沿いに沢を下っていった。さらに左岸側の石灰岩壁の基部で上がり、岩壁沿いに探索を行なうが、なんら成果はなかった。この付近の石灰岩壁には洞窟どころか石灰岩の溶食さえ見当たらない。
大きな石灰岩の岩壁があれば、洞窟があるというわけではないようである。いったい、どのような要因で沢を隔てて向かい合う同じ標高の石灰岩体に、このような差が生じるのであろうか。ともかく、今回はほとんど成果をあげることができなかった。