仏石山鍾乳洞予備調査ケイビング

1984年1月1日(日)。埼玉県秩父郡大滝村中津川にある仏石山鍾乳洞で予備調査ケイビングを行う。
 この鍾乳洞は全長約115mほどで、大小2つの洞口がある。洞内は比較的複雑で、高さ50cm以下の狭洞から4mほどの小ホールまでの横穴を中心に、一部4~5mの縦穴もある。
 奥は泥穴であるが、全体的に崩落岩塊が多く、割れ目系に発達している。また、主洞には水流もあり、小規模ながら、滝やプールも見られる。
 二次生成物は石柱、石筍、フローストーン、カーテン、リムストーンなどが見られ、保存状態もよい。
 このように洞窟形態が複雑であるのと、洞口周辺の石灰岩体が豊富なところから、今後の調査しだいでは新支洞や新洞口を発見する可能性が非常に高いと思われる。
(深田 記)