2021年11月14日、PCCでは埼玉県秩父市大血川水系にて新洞探索を目的とした活動を行なった。
参加者はPCCより芦田、濱田、須藤、荒波、臼倉、林田、山田、今野。他、3名PCC外より有志が参加した。
9:30 入渓。沢沿いを進み、上流を目指す。
堰堤を超えてからは何度か渡渉し、滝があれば直登か高巻きを行う、本格的な沢登りルートとなる。
途中で須藤、他2名が滝の直登を断念し、別ルートで高巻きを選択。
以降、須藤らとはここで別行動となってしまったが、数mの新洞を発見したとのことであった。
このあともしばらく美しい滝沿いを進んだ。
13:00 探索ポイントに到着。
この時期の日没は早く、15時には遅くとも下山を開始したい為、早々に探索を開始する。一帯には石灰の母岩が点在しており、芦田会長の言う通り、新洞が期待できる地形だった。
各メンバーがそれぞれ母岩沿いに探索を進めていると、尾根の向こうから先に探索を始めていた林田の歓喜の声が聞こえた。1580m地点に、高さ10mを超える洞口を発見したとの事だった。
第二の瀧谷洞発見か!?と思いきや、実際には奥に20~30m程度しかつながっていなかったようだ。残念だったが、これは期待できる!と、迫るタイムリミットの中、引き続き探索を行う。
下山開始予定時刻の15時ごろ、1380m地点の母岩沿いにくぼみを発見したため、林田、今野が確認に入る。残念ながらこちらも数m続いているだけだった。
15:30下山開始。予定時刻を超えてしまっていたため、ザレ場を滑り降り、小走りで下山した為、17:00には探索ベース地点に戻ることができた。
今回は時間が足りず一部しか確認できなかったが、それでも小規模ながら複数の穴を見つけることが出来た。
芦田会長の言っていた通り、石灰質の母岩が多く、これは新洞がある、と確信できる地質だった。
川からのアプローチは沢登り気分も味わえる反面、何度も渡渉、高巻きをする必要があり、後半はガレ場を直登する険しさから該当ポイントまで辿り着けたのは一部のメンバーのみだった。
一方で地形図を見ると上方に登山道が通っており、沢登り遡行記録を見ると、獣道沿いに登山道に出る事もできるようなので、新洞探索という目的においては、登山道ルートよりある程度の人数で降り、放射線状に人海戦略で探索、と言ったアプローチも考えられそうである。
後日、個人的に登山道側から実際にアプローチポイントを確認したところ、登山道側から降りられそうな箇所は多く、特に林田が発見した高さ10mの洞口は、比較的すぐアクセスできそうであった。
距離はあっても緩やかな登山道を進み上からアプローチ、前泊して翌日も探索して、登山道沿いに帰る、といった計画も考えられそうである。
また、探索した一帯とは登山道を挟んで反対側(白岩山北西部)にも石灰の母岩が点在していたため、合わせてそちら側も探索するのも面白いかもしれない。
何れにせよ、次回は一泊して、じっくり一帯を探索したいものである。
(今野 記)