1985年1月13日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)大血川向かい谷で第6次洞窟探索、大血川鍾乳洞及び大血川新洞で練習、探検ケイビングを行う。参加者はPCCより芦田、廣瀬、深田。PCC外より2名の計5名。
まず、廣瀬、深田班は向かい谷鍾乳洞の尾根越しにある流出口とフローストーンの穴(15m)を調査。そして、妙法ヶ岳南麓のカルスト地帯で洞窟探索を行ったところ、水蒸気の出る裂け目を確認した。しかし、入洞は困難だった。その後は凍結した作業道ルートを延々と歩き続け、向かい谷を1周してしまった。
一方、芦田班はアタックベース設営作業後、大血川鍾乳洞と大血川新洞の再調査。とくに後者の方では、新支洞部の水流突破を試みる。悪戦苦闘(本人でなければ、とても説明できないような)の末に、かなり水系が明らかになった。次回は新支洞部測量と最奥部の絶壁ルート突破予定である。
(深田 記)