倉沢鍾乳洞探検ケイビング

1984年10月7日(日)。曇り。東京都西多摩郡奥多摩町倉沢の倉沢鍾乳洞で第34次探検ケイビングを行う。参加者は芦田、廣瀬、深田の3名。
 この日は、別の支洞調査に時間がかかり、『第2下層部新洞の方は中止した。その支洞は主洞の『大曲がり』と『馬の背』間の右側にあるやや狭い斜洞で、最後は3~4mの縦穴状になるため、ラダーが必要。
 調査の結果、その支洞は50m程のやや広いクレバス状で、天井部分には数本の支洞を確認した。しかし、あまり続きそうもない。ただ、芦田が下層の支洞を掘ったところ、『大曲がり』からの支洞と連結したので、今後は縦穴装備なしでも、入ることができる。
 この後、時間が少し余ったので、倉沢の水穴の上の斜面にある小洞窟群を再調査した。例によって、崖穴専門の深田の第一声。
「オーイ、つらら石があるぞ!」
 そして、調査の結果、15mの横穴に10~50cmのつらら石、石柱、フローストーンなどが豊富に確認できた(かなり風化しているものもある)。一応、『倉沢のこうもり穴』と命名した。
( 深田 記)