大沢の熊穴3D測量

大沢の熊穴3D測量 ザ・ファイナル

PCCでは、3Dスキャンによる測量を目的として2024年6月15日に「大沢の熊穴」のケイビングを行いました。

参加メンバー5名
L小竹〇、SL濱田、川崎〇、白石、池野
(〇印がLiDAR搭載iPhone所持者)

PCCでは2023年7月2日および2024年4月20日に大沢の熊穴の3Dスキャン測量を実施したが、洞内全体を3Dスキャンしきれていなかった。今回こそ洞内全体を網羅すべく、残り部分の3Dスキャンに臨んだ。
また今回は、初心者の池野も参加し、合わせてチムニー練習を行った。

濱田より、簡易ハーネスおよびフリクションノットのレクチャーを受け10:30ごろ第二洞口より入洞した。
前回、回収時間がなく残置していたロープを使って降りる。3Dスキャンを行う川崎と小竹が先行してチムニーの底までおり、3Dスキャン作業を開始。続いて濱田、池野、白石がおり、第一洞口へ向かった。

チムニーの底から第一洞口へ向かうにあたり、最狭部を通過する必要がある。天井ルートと中間ルートの2か所が通れるが、池野には3Dスキャン作業中の箇所を避けて天井ルートを通ってもらうことになった。
「登れるだけ登って天井に沿いに横に進む」と指示を受けた池野はどんどん登るが、メンバーが空間の存在を意識していなかった中間部の天辺までたどり着き、行き止まりとなってしまう。
天井ルートまで戻ってもらい、改めて最狭部に挑戦する。通過を諦める人もいるほどの難所だが、苦労しつつも突破した。その後、濱田とともに第一洞口へ抜け出洞した。

小竹と川崎は、中間部の天辺の3Dスキャンも行った後、装備やロープを回収しながら第二洞口へ戻った。先行して第一洞口へ抜けていた白石が、外をまわって第二洞口へ戻り荷物を持ってくれた。
出洞は13:30ごろとなった。

池野はPCC活動参加2回目にもかかわらず、細身の体を活かして大沢の熊穴を攻略した。また池野のおかげで、中間部の天辺の空間に気づき3Dスキャンを行うことができた。
大沢の熊穴は狭いため身動きが取りにくく3Dスキャン作業の難易度が高いが、川崎はすっかり慣れた様子で戦力になってくれた。
参加者全員の連携のおかげで、今回をもって大沢の熊穴の3Dスキャンは完了となった。

大沢の熊穴の3D
https://cavemapper.github.io/CaveViewer/Oosawa_no_Kumaana/

洞窟の3Dスキャンに関する知見は以下にまとめています。
https://github.com/CaveMapper/CaveMapper/

(小竹 記)