ちょうちん穴・ろうそく穴練習ケイビング/川乗谷洞窟探索

2018年4月14日(土)、東京都西多摩郡奥多摩町川乗谷のちょうちん穴およびろうそく穴の練習ケイビング、川乗谷洞窟探索を行う。参加者は芦田氏、濱田氏、伊野尾氏、臼倉氏(初参加)、林田の計5名。今回の目的は、曖昧になっていたろうそく穴の位置の特定、また、川乗谷周辺の洞窟探索である。

午前中は芦田氏と臼倉氏の2名が川乗谷にて洞窟探索を行い、午後から濱田氏、伊野尾氏、林田が合流。午後からは1986年4月6日の記録を頼りに、全員でろうそく穴を探した。4チームに分かれて探索開始し、1時間が経過したところで林田がろうそく穴らしきものを発見。ただし、洞口がかなりの狭洞となっていたため、単独での入洞はせず、芦田氏と合流してから林田が入洞。洞窟内のクランク形状からろうそく穴であることを特定した。
その後全員が合流し、それぞれろうそく穴入り口の狭洞突破に挑戦。結果、伊野尾氏と林田が突破に成功し、2名で洞窟最奥部を目指す。狭洞の先は、高さ80cm、幅80cm、奥行き10m程の横穴で、当初の記録より狭い印象だった。左クランクから先は、幅30cm、高さ1.5m程の横穴が8m程続き、その後なんとか二人がすれ違える程の小ホールを経て、獣骨が散乱する最奥部に至る。小ホールでは下への支洞があり、石を落とすと水がはねる音が聞こえるものの、人が通れる大きさの穴は見つけられなかった。
 最奥部の獣骨は発見時よりやや鍾乳石が覆っていたものの、そのままの状態で保存されていた。一通り記録写真を撮影した後、出洞した。

その後、芦田氏のみろうそく穴周辺の洞窟探索に向かった。他4名はちょうちん穴での練習ケイビングに参加し、第二洞から第一洞に抜ける狭洞を無事突破することができた。

なお、今回の一連の洞窟探索では新洞発見には至らなかった。今後、洞窟探索の効率を上げるために、ドローンの導入も検討してみたい。

(林田 記)

※「ケイビング 入門とガイド」では第1洞と第2洞、第1洞口と第2洞口が逆になっている。詳細はケイビングジャーナル第73号「東京都西多摩郡奥多摩町川苔谷「ちょうちん穴」の呼称」を参照のこと。なお、このページでは正しい表記に修正してある。