向かい谷鍾乳洞探検ケイビング

 2000年6月3日(土)に向かい谷鍾乳洞(埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市))に探検ケイビングに行ってきた。参加者は内山、星野、大喜多、小山、およびNTC洞窟探検隊の藤井氏の計5人だった。
 向かい谷鍾乳洞は高低差60mの3ピッチの竪穴状の洞窟です。今回の目的は第2ピッチの竪穴より始まる水流の上流部の狭洞をディギングして突破することであった。
 洞口は直径1m程度と小さく、土を被った斜洞であった。洞口上の壁に既設のアンカーが有ったが、念の為にもう1本設置した。そして、立木と洞口上のアンカーに支点を取りSRTで入洞を開始した。
 4mほど斜洞を下っていくと突然直径3m程度の竪穴となった。そこで1度リビレイを行い、竪穴を降りていくと、20m地点で洞壁にロープが触れた。再びリビレイを行い、10mほど下降すると第1ピッチの竪穴の底についた。ここは洞口から-32m地点であり、見上げると巨大なホールになっている。
 竪穴の底には狭い横穴が続いていた。その横穴を進むと再び竪穴となっていた。そこにも既設のアンカーが有ったが、念の為にもう1本設置した。そして、SRTでその竪穴を8m程降りると第2ピッチの竪穴の底についた。
 竪穴の底から再び続く横穴に入ると、目的の水流を発見した。水流上流部のディギングは後回しとして、とりあえず下流部を詰めた。下流は6mの滝となり、第3ピッチの竪穴に落ちていた。その滝をチムニーで降りると地底湖があり洞窟は終わっていた。
 再び第2ピッチに戻り、水流の上流を調査した。水流の上流はやはり狭く、ディギングしなければ入洞できなかった。早速、ハンマードリルを使って拡張作業を行ったが、あまり時間が無かったため、成果はだせなかった。
 かなり時間が押していたため、急いで出洞して下山した。上流部のディギングは次回の課題としたい。
(小山 記)