石舟沢鍾乳洞体験・練習・探検ケイビング

●活動日

2000年3月5日(日)

●目的地

埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川支流石舟沢にある石舟沢鍾乳洞

●参加者(敬称略)

芦田宏一
野中浩司
星野誠三
内山智範
他ゲスト及び体験参加者9名

●活動内容

この日の天気は晴れ。PCCメンバー以外の参加者が多い体験ケイビングだった。体験ケイビング参加者は、芦田さんの班と野中さんの班に分かれ洞内を観光。他のPCCメンバーは自由行動だった。
僕はぶらぶらとさまよっていたが、洞内川の一番下流部分(スカラップのある所)で体験者グループと鉢合わせた。そこは通年、サンプになっていて川を下流に行くには水の中に潜らないと行けないはずだった。が、このときは渇水していたので、匍匐できるルートが開けていた。もう既に体験者の何人かがそのルートに入っていた。「先を越された!」と思いつつ自分も後を追いかける。先を行く先駆者同士の会話の中に「光が見えるね」というような声が聞こえた。第三洞口開通? 確かに10mぐらい先にぼんやりと光が見えた。ここで、なぜか先を進んでいた人達はひき返して来た。いままで知られていなかった第三洞口に興味はないのだろうか? とりあえず光の差す所まで匍匐してみた。光は水が洞外へ吐き出される穴から差しこんでいた。要するにそこは第一洞口下にある湧き出し口だった。狭くて人間は通れそうもない(洞外から入れた人がいないのだから当たり前なのだけれど)。他に道が無いか探してみる。左手に進めそうなルートがあった。狭いのでディギング(泥を掻き出す程度)してヘルメットを脱いで進む。クランク状に右に曲がるとまた光が見えた。しかも今度は人が通れそうな穴だ。辺りの障害物を掃除して通り抜けに挑戦してみる。無理だった。ヘルメットが通らない。ヘルメットを脱いでみたがそれでも通らない。人が通るには充分な間隔のクラックなのだが、間に厚さ10cm程度の溶け残りの母岩があり邪魔をしている。洞外までは、ほんの2m程度の位置だった。ここなら外からディギング出来ると考え、第三洞口のディギングは次回の課題とした。
この日、体験参加者の一人が、「白龍の滝」の先でバランスを崩して1m程落ちた。幸い自力で歩く事はできたようだが、けっこう痛そうだった。事前にアウトドア保険に加入していたのは幸いだったと思う。
帰りは武甲温泉に寄り、食事をしたのち解散した。

●活動報告

・「白龍の滝」の水量が少なかった。洞外の沢ももちろん涸れていた。

・石舟沢鍾乳洞の第三洞口が開口しそう。

(内山 記)